NIWA MAGAZINE

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「12ヶ月の星ごよみ」vol.13 小雪~大雪 文/若杜 知美

20161122

 

 

vol.13  「小雪~大雪」2016/11/22-2016/12/20

 

陽射しもすこしずつ弱くなり
厚手のコート姿を見かけはじめる季節
「小雪」の11月22日にいて座へと太陽が進みます

 

紅葉もピークを迎えるとともに
北国や山々からは初雪のお便りが届き
木の葉時雨が地面へと舞い落ちていきます

 

23日の新嘗祭は現在も宮中で執り行われている
一年の収穫への感謝を捧げる大切な儀式ですが
一ヶ月かけて京都の街中に炎があがる火焚祭は
この新嘗祭に由来するともいわれています

 

そして11月の終わりにかけて
わたしたちの内側にも新たな火が立ちのぼります

 

 

今までの時間の中で傷みに向き合いながらも
自分にとって他のなによりも大切にしたいことがなにかということが
見えてきている人もいるかもしれません
それによって価値観が根っこから変わったり
関係性を大きく変えるようなことに意識が向いていきます
特にこの一ヶ月の間に深く見つめてきたことへ優しく光があたり
その方向へと大きく展開していくような時間です

 

29日はいて座での新月
新たな一年を見据えたはじまりになります
次のステージへの理想を胸に
今までとは違ったカタチで生き方を構築していくことを意識します
そして自分がこれから向かっていく場所を
ココロにスケッチしていきます

 

柑橘の果実が黄色く色づく12月
大根炊きの湯気が多くの寺院でたなびき
冷えた体を芯からあたためてくれます

 

7日には「大雪」を迎え
いよいよ冬本番
終い弘法や終い天神をはじめ
この一年の無事を感謝し迎える年の幸せを祈る
「終い行事」が次々に行われ
年末へと街全体の空気が一変していきます

 

それとおなじくしてわたしたちの内側も
とらわれのないココロで新しい時代へと
目線が向けられていきます
いつもと違う自由な発想が想いを一層掻き立てるかもしれません

 

13日は事始め
祇園では芸舞妓さんたちがが家元に挨拶をする
初冬の風物詩でもあります

 

この一年お世話になった人たちへの感謝を伝え
新しい年に向けて準備をしはじめる頃
14日には静かに冴えわたる夜空を
ふたご座の満月が照らします
人と交流することが多くなるこの時期は
お互いの想いをやりとりしたことから
次の展開へと繋がっていきそうです

 

19日頃からはモノゴトがすこし停滞しているように
感じられることもありそうですが
その速度だからこそ目にすることができるものへと
しっかりと取り組むことで
年明け以降の足取りを軽快にしてくれそうです

 

20日は東西本願寺でのお煤払い
隅々まで清める儀式は
目前にやってきている光の扉を開ける準備でもあります

 

空高く飛ぶ鳥のように
遠くへと想いを馳せてみる季節

 

今まで時間をかけてほどいてきたことをもとに
新たに創造を立ち上げていく世界へとまなざしを向け
ココロにぱっと火を灯して

 

次回は「冬至」
やぎ座の時間にお会いしましょう
 
 

photo
比叡山延暦寺 横川で色づく木々

 

 
若杜 知美

ホロスコープセラピスト/ヨガ講師
京都在住。
子供の頃から星の世界に興味を持ち独学で学び、
ヨガやアーユルヴェーダの講師として、
星のリズムを自分自身の生活に取り入れながら、
自然の流れに寄り添う暮らしをテーマにしている。
「星とワインのおはなし会」「ムーンサイクルヨガ」など
天体のリズムを意識し、
心や体が自然と調和するワークショップを開催。