NIWA MAGAZINE

  1. exnibition
  2. trip

心と身体をデザインする vol.1  文/塚田美奈子

IMG_0231

 

vol.1  自分の身体をみる

 

いま。

ちょっと立ち止まって、自分の身体の声を聞いてみましょう。

 

毎日、私たちのもとには様々な情報が飛び交っています。たとえば身体にまつわる情報を知りたいと思っても、ヨガや栄養学、カウセリン、同種療法などあらゆる健康法が溢れていることでしょう。私自身も、これがいいかも、あれかなと次々と方法を変えていた時期がありました。あまりにたくさんの情報を前にしてしまうと、脳と身体がついていけない状態に陥りやすい。どうにか自分の身体をコントロールしようとしてしまい、却って、不自由になってしまっているのかもしれません。

 

当時を振り返ってみると、果たして、自分の身体をちゃんとみていたのだろうかと、ふと思うのです。わかっているようで、何もみていなかったように思うのです。身体のことを忘れていると、あるとき身体は「症状」というかたちでサインを出してくれます。

 

解剖学者である、三木茂夫さんは、その著書の中で、次のように書かれています。

—内蔵の不快は人間の「苦のひきがね」になる。空腹や体調で、ありもしないことがどうしょうもなく気になり出す。これが「縁」となって、被害妄想、煩悩妄想との明日なき闘いを引き起こす。胃袋は朝、昼、夜、春夏秋冬、太陽系の天体相互の運行法則に「共鳴しているのだ—

解剖学者・三木茂夫著『内蔵とこころ』より抜粋

 

同じく、解剖学者である養老猛司さんは、次のように仰っています。

―癒しは心の問題ではない。現代人が抱えているのは「身体の取り扱いの問題」

現代社会はまさに心の社会、意識中心の社会になっている。身体という無意識の声が聞こえない―

『壁シリーズ』より抜粋

 

 

 

では、ここで身体をみる方法の一つをご紹介しましょう。

まずは自分の身体の状態を感覚的に捉えてみましょう。

身体はカタいですか?緊張していませんか?

お腹は痛くないですか?頭は?

 

でも、身体がかたくなっているとその声が聞こえないことがあります。

そんな時は、ゆっくり呼吸をしてみてください。

そしてお腹を押してみてください、背中、腰もまわしてみてください。

 

呼吸は深くできましたか?

お腹のかたいところ、押したら痛い部分はありませんでしたか。

 

呼吸が浅いひとは、吐き出しがうまくいっていないということです。それは、ストレスが関係していることがあります。呼吸とストレス?と思われるかもしれません。実は、日頃いたるところでストレスを、私たちは無意識のうちに感じているのです。

 

たとえば、焦って歩道を渡るとき、何かに緊張するとき、大小に関わらず、息を飲んでいます。ハラハラの連続やストレスによって両肺はいつのまにかパンパンになり、濁った状態になってしまうのです。そして肺が重くなると、背中が丸くなってきて、呼吸がうまく吐き出せなくなり、ついに咳となって出ていこうとしますし、または、ため息となって吐き出します。

 

お腹のはりとか、痛いところはありましたか?

暴飲暴食により身体が重くなってきて、次の日、心も重くなってしまうことがありますよね。そのかたくて重いお腹の中には、脾臓、肝臓、胃、横行結腸などの臓器があります。その臓器の排出がうまくいかないと、ものが溜まり汚くなるような状態になっているのです。また、内蔵が溜まった状態でいると、春夏秋冬の季節の変化に鈍くなり、自然のリズムに合わない身体になってきてしまいます。

 

そんなお腹を柔らかくするには、一つ方法があります。

お腹を少しずつ押しながら思いっきり呼吸で吐き出します。

これを何回か繰り返してみて下さい。

 

内蔵はとても大切な臓器です。

自分の臓器、身体をゆっくり見つめて、

そして新たに身体をデザインしてみましょう。

自然と自身の内蔵が呼応するとき、何かが変化していくかもしれません。

 

 

 

塚田美奈子

薬膳マイスター、創作料理研究家。

会津、炭問屋の次女として生まれる。幼少期は、山仕事、畑、田、味噌作りなどの手伝いをして育つ。気功歴17年、下北沢で気功教室「自然、サウダージ」を7年間主宰指導。文化服装学院出身。20年間フリーの帽子デザイナーとして活躍した一方、娘の小児喘息と自らの子宮内膜症をきっかけに、シュタイナー哲学や気功、東洋医学、ホメオパシーなどを幅広く学ぶようになる。2012年より新潟県十日町市のカフェ&ドミトリー「山ノ家」にて8月までシェフとして勤務。地の食材を利用した創作料理を探求しながら、豆・麹づくりワークショップ、地域のお母さんのための指編み講座などに携わる。人を楽しく、喜んでもらうことを目的にしている。

 

Information

食と体のデザイン術

薬膳スープ、気功のワークショップ、料理教室を毎月開催。

 

★ワークショップ開催のお知らせ

冬から春にむけて身体をデザインするをテーマに、ワークショップを開催します。
2月19日は24節で雨水です。
「空から降る雪が雨に変わり、大地の氷が解け始める時季」。
外気は寒いですが、大地は暖かくなってきています。
(雪雪崩はこの時期から多いです)
そして3月5日は啓蟄。
「冬眠していた虫がもぞもぞと土から出てくる時季」です。
この時期から虫が活動し始めるんですね。
中医学では、春は「風(ふう)」の季節。「風」の邪気が体に入ると、むずむずとしたかゆみの症状を引き起こすといわれているのです。
そんな季節のリズムに合わせて、冬で強張った身体を春のさわやかな風のように軽いの身体にして行きましょう。

 

ワークショップの内容
ー自分の身体をみるー
冬の間に冬眠していた身体を一つ一つみて感じて頂き、固まった部分を呼吸、ストレッチなどでほぐしていき肝(内蔵)を緩めていきます。

 

ー食ー

薬草茶と血の巡りをアップしてくれる1品、花粉症などに合うスープを軽食でお出しします。
どうも最近身体が重いとか、花粉が心配、そうじゃないかたも参加お待ちしております

会場: TORi http://www.cafetori.com/
(目黒区上目黒5-12-26)
日時:2月22日(日) 18:00〜20:30
(開始15分前までにお集りください)
会費: 3500円(薬膳料理代込み、今回はレシピつき)飲み物は別途頂きます。

講師: 塚田美奈子
定員: 10名(先着順)
申込・お問合わせ先: minako0202@gmail.com