NIWA MAGAZINE

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「12ヶ月の星ごよみ」vol.1 小雪 文/若杜 知美

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vol.1   小雪   2015/11/23-12/21

遠いむかし、「とき」を知る手段がなかった頃
人々は空の星たちを見あげて時間を捉えていました

 

今もむかしも毎日わたしたちのそばにある太陽と月の光
1日の始まりと終わりを告げ、季節を知らせてくれるもの

 

わたしたちの体の中にある時間と調和する
大きな大自然の時計のようなものです

 

それは時計の針に支配されるかのように生きてしまいがちな現代の生活を
よりナチュラルでダイナミックな流れへとチューニングしてくれるもの

 

太陽が天空の12星座を旅する一年は
日本の四季に寄り添う暦と重なり合います

 

太陽がいて座へと移動する11月23日
京都では一年の実りへの感謝を祝う火焚き祭の炎が
いたるところであがります
暦の上では小雪(しょうせつ)
火のヒカリは一年の終わりの情熱を喚起してくれるようでもあります

 

冬の訪れを知らせる北風が吹き
木の葉をはらって時雨のようになりながら
地面が金色の絨毯に染まりはじめます
銀杏、蜜柑、橘・・・
紅葉の赤から黄色へと景色はうつろいゆきます

 

そしてここから本格的に冬の到来へと移り変わっていきます

 

今ある場所から離れ
まだ見ぬ世界へと思いを馳せる

 

鮭が長旅をして里帰りするように
実際に遠くへと足を出向けてみたり

 

動物たちが冬ごもりをするように
じっと静謐な時間を過ごし本を読みふけったリ

 

未知への「旅」の景色がココロに映し出してくれるものを
見つめてみましょう

 

胸を開いて、自由に羽ばたいて

 

そして来たる一年に向けて
高い理想を描いてみましょう

 

この時期色づく橘の実は「永遠」を意味するのだそうです
人はココロの奥深いところを見つめているからこそ
遠く高い世界へと楽観的に夢を追うことができるのかもしれません
旅先で異文化の人たちと触れ合うように
多様な価値観の中で揉まれていく中で
自分の中心にある美しい哲学の光を見出せるのだろうと思います

 

いつも初雪に出逢うこの時期に
内への旅、外への旅へと巡りながら
この一年の実りへの感謝と未来への美しい時間へ
意識を飛ばしてみるとよさそうです

 

特にこの秋から2017年にかけて
この一ヶ月のいて座のテーマがわたしたちの学びでもあります
社会全体の目線が今までの枠組みを超えて
外側へと広がっていく中で
自分自身に備わっているブレない知性をはたらかせていくことが
大切になっていきそうです

 

めくるめく冬への衣替え
ココロもカラダも
未来へと矢を放ちましょう
 
 

若杜 知美
星よみセラピスト/ヨガ講師

京都在住。
子供の頃から星の世界に興味を持ち独学で学び、
ヨガやアーユルヴェーダの講師として、星のリズムを自分自身の生活に
取り入れながら、自然の流れに寄り添う暮らしをテーマにしている。
日本の大地で育まれたワインを愛するソムリエでもあり、
「星とワインのおはなし会」「ムーンサイクルヨガ」など
天体のリズムを意識し、心と体が自然と調和するワークショップを開催。