NIWA MAGAZINE

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「12ヶ月の星ごよみ」vol.11 秋分 文/若杜 知美

20160922

 

vol.11  「秋分」  2016/9/22-2016/10/22

 

自然のめぐりの折り返し地点
「秋分」の9月22日に
太陽はてんびん座へと踏み出して
秋の夜長を愉しみはじめます
 
稲妻が光り空気をほどいたあとに澄みきる空の下で
夕立が止みすっきりと整えられた場所に立つと
そこは艶やかでいきいきとして
もう次の季節になめらかに進んでいることが感じられます
 
一年という時間をかけて内側に身につけてきた力を携えて
それをしっかりとあつかいながら
その新しい場所へと歩みだしていきます
 
甘く華やかな香りを漂わせる金木犀のような存在感で
大きな望みへ向かうはっきりとした意志が立ち上がります
 
今まですこし停滞しているように見えていたことも
足場を整えるために用意されていたのだということが
明らかになるかもしれません
さまざまな経験の中で本当に必要なものがわかり
おのずと分類され手放してきたこと
うしろを振り返ってみてみると
これからの備えをしてきた自分の足跡がきちんと残っています
 
煌く穂波の中で10月1日に新月となり
具体的なはじまりや自立的に行動する力を感じるような
これからの一年の旅のチケットを切るでしょう
 
わたしたちは自分とまったく同じ人間などいないのだと
その違いを知っているからこそ
自分自身のココロを語り
相手の目の奥にあるものを見て耳を傾けながら
人と関わり手をつなごうとしていきます
それを繰り返してちょうどよいところを微細に感じ合いながら
心地よいお互いのハーモニーを奏でていきます
そのようにして新たな世界を創り出していきます
 
その対話のために
今まで培ってきた世界観を
わかりやすく美しくデザインし拡げはじめます
今まで時間をかけて育み充実させてきたものを
愛と誇りを持って
多くの人たちを思いやりながらそのイメージを届けます
 
北から雁がやってくる寒露の頃
その動きにさらに力が添えられます
今まで自分の整理棚にきれいに納めてきたものを
ちょうどよいバランスで取りだし洗練させて
言葉とともに外側へと世界を構築していきます
 
10月16日はおひつじ座の満月
上賀茂神社では笠懸神事が行われます
日本書紀にも登場する古来の弓馬術
弓を放つような自由で思い切りのよい決断
実った果実を受け止めて
それをもとに自分から動き出し
ここから先の道筋を月の光がくっきりと照らします
 
22日に鞍馬での火祭りを迎えると
次の時間へと炎が燃え盛り
いよいよ秋も深まっていきます
 
幕間の時間を終えて
いよいよやわらかく優美に奏ではじめる新しい響き
 
対話から生まれる調和の世界に向けて
素晴らしいはじまりとなりますように
 
次回は「霜降」
さそり座の時間にお会いしましょう
 
 

若杜 知美

ホロスコープセラピスト/ヨガ講師

京都在住。

子供の頃から星の世界に興味を持ち独学で学び、

ヨガやアーユルヴェーダの講師として、星のリズムを自分自身の生活に

取り入れながら、自然の流れに寄り添う暮らしをテーマにしている。

「星とワインのおはなし会」「ムーンサイクルヨガ」など

天体のリズムを意識し、心や体が自然と調和するワークショップを開催。

 
 
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雨の朝の法然院>