NIWA MAGAZINE

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「12ヶ月の星ごよみ」vol.12 霜降~立冬 文/若杜 知美

20161023

 

vol.12 「霜降~立冬」2016/10/23-2016/11/21

 

金木犀の香りが甘くやさしく漂うのを感じて
「霜降」の10月23日に
太陽はさそり座へとくぐり抜け
しだいに秋が深まり冬の気配が迫りくるのを感じます

 

ちょうど北国から初霜のお便りが届きはじめる頃
日増しにひんやりとした空気と日脚の短さを感じます

 

きっぱりと決意して
関係性のバランスをフェアにしていくような
調整の時間の中で迷いが薄れ
自分の想いに素直に前向きに過ごしていけるような
涼やかな風がそよぎます

 

そして月末にかけて
しっとりとした空気を感じながら
モノゴトを深く感じていくことが
本質をみつめる洞察力を養ってくれます
流れの勢いに乗せてはじまったなにかを落ち着かせていきます

 

そして31日の新月は
楓や蔦が黄色く衣替えをしはじめるように
自分の内側から変容しはじめることを意識します
ココロの奥深くから湧きあがる想いや願いと真摯に向き合い
とことん感じてみることから見えてくる世界があるようです

 

7日の「立冬」を過ぎると
冬のはじまりを告げるように
京都ではあちらこちらでお火焚きがはじまります
さまざまな想いが託された炎が高く立ちのぼり
秋の空を染め上げていきます
あでやかな山茶花が咲きはじめ
そこから流れがぱっと変わるでしょう

 

古くなってしまった考え方や構造について
熱い想いが立ち上がるかもしれません
自分らしさを求めて自由に表現していくこと
ときおり訪れる小春日和のおだやかさの中で
本来の自立した個性を開いていくような光が強まっていきます
古きよきものに愛情を傾けながら
未来への理想を語り
想いを深めていきます

 

14日には冴え冴えと満ちる月が大きく輝きます
紅葉も盛りに近づき
色とりどりの艶やかな美しさに包まれながら
五感が喜ぶことで満たされます
芸術を堪能すること
音楽を奏でること
実りを食すこと
受け取ることから次への橋渡しをしていきます

 

20日頃、あらゆる違いを受けいれて溶かしていくことで
清められ隔たりを越え
季節は移り変わっていきます

 

自然の生命たちも静かに深まりゆく季節
秋の恵みの愉しさの中に
そっとひとりで自分自身に向き合う時間を持つことが
魂から望むことへと気づき軌道修正をしてくれるでしょう

 

わたしたちが生きる世界にはキラキラとした希望や喜びと等しく
絶望や悲しみが存在するという真実から目をそらさず
それを踏まえた上でなにかを救いだそうとすること
そして深く知性に根を張ることが
大きな変容へとつながります

 

ニットに包まれて肌寒さから身を守りながら
落ち着きの中で大切な想いをよみがえらせて

 

次回は「小雪」
いて座の時間にお会いしましょう

 

 

若杜 知美

ホロスコープセラピスト/ヨガ講師
京都在住。
子供の頃から星の世界に興味を持ち独学で学び、
ヨガやアーユルヴェーダの講師として、
星のリズムを自分自身の生活に取り入れながら、
自然の流れに寄り添う暮らしをテーマにしている。
「星とワインのおはなし会」「ムーンサイクルヨガ」など
天体のリズムを意識し、
心や体が自然と調和するワークショップを開催。

 

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青蓮院門跡 将軍塚青龍殿の紅葉