NIWA MAGAZINE

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「12ヶ月の星ごよみ」vol.2 冬至 文/若杜 知美

20151222

 

vol.2   冬至     2015/12/22-2016/1/20

 

光の扉が開かれる日

新たな時間のはじまり

太陽がやぎ座に移動する12月22日は

暦の上では冬至と重なります

 

自分の長い影法師が

光の少なさを教えてくれ

冬至の湯に浮かぶ黄金色が

極まる闇を照らすかのように

身体をあたためてくれます

 

靭(うつぼ)草が芽を出すように

希望の芽が膨らむ頃

 

まだまだ寒さは増していくものの

一日重ねる毎に光の量が増えていきます

 

長い時間をかけて積み重ねてきたことを踏まえ

ココロから望むことを感じてみる

それを着実に

そして現実的に形にしていく時間

真っ暗闇の世界に広がる明るい光は

その新たなはじまりへの道となります

 

冬の夜の闇を照らす伝統的な風物詩は

まるで太陽の光が増えることを応援するかのようです

 

「除夜」とは夜を除くこと

暗闇に覆って明かりを無くしてしまう迷いのココロを

鐘を響かせて打ち払い

をけら火を持ち帰る

 

年越しそばで締めくくり

装いを整えて

節目をあらわすお節を分かち合うと

大福茶に七草粥

これらはすべて「長い時間」への祈り

 

寒の入りから九日目の「寒九の水」には

力が宿るといわれます

この時期いただく寒鰤は

時間をかけて成長した出世魚

まさに今まで積み上げてきたことが「力」となるとき

 

希望を現実に変える力

なんのためにその力を使うのか

意識的に言葉にしてみることが

着実にそこへと到達することへと導いてくれます

 

ココロの内側にいつの間にか積もるちいさな粒が

突然形になってあらわれるときに気づかされること

それをふわっとゆるめてくれるのは

愛や慈しみなど

目には見えないけれど根源に確かにあるもの

冬に灯るあたたかい明かりのように肩の力を抜いて

自分自身を優しくまあるく包み込むとき

真心込めて守りたいモノを見直し

培ってきた力をそのために使っていくことができるでしょう

 

寒さは厳しくもありますが

蓄える時期でもあります

深く深く呼吸をするように

流れ込む美しい光を取り込んで

星たちの歩みとともに

祝福に満ちた巡り来る年のはじまりへと

扉を開いていきましょう

 

 

若杜 知美
星よみセラピスト/ヨガ講師

 

京都在住。
子供の頃から星の世界に興味を持ち独学で学び、
ヨガやアーユルヴェーダの講師として、星のリズムを自分自身の生活に
取り入れながら、自然の流れに寄り添う暮らしをテーマにしている。
日本の大地で育まれたワインを愛するソムリエでもあり、
「星とワインのおはなし会」「ムーンサイクルヨガ」など
天体のリズムを意識し、心と体が自然と調和するワークショップを開催。