NIWA MAGAZINE

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「12ヶ月の星ごよみ」vol.5 春分 文/若杜 知美

20160320

 

vol.4    春分  2016/3/20-2016/4/19

 

さまざまな文化が暦を生み出しましたが

年明けからいくつもの「はじまり」が展開する中で

「春分」は星の世界の元旦となります

3/20は太陽がおひつじ座へと足を踏み入れる日

昼の長さと夜の長さがおなじになり

太陽が真東から昇り真西へと沈んでいきます

秋分とおなじくお彼岸の中日にもあたるこの日は

向こう岸の世界とつながる神秘的な日

巡り来る一年の一つの物語が終焉し

そこから溢れ出るように

新たな命が生まれ出す季節

絶え間なく繰り広げられるこの再生のリズムに

わたしたちは安堵し

生きる力が湧いてくるのかもしれません

 

そして大きな外側の動きとともに

次々に自分自身の内にある境界線を越えていく中で

これから進みゆく道へと自然に導かれていきます

 

恐れずに内側の想いへ目を向けて

花に水をやるように大切に愛を注いだとき

それが命の源となり

みずみずしく輝きはじめます

それには勇気も必要となりますが

満ちゆく月が再生をうながすかのように

調和をとりながら新たな展開へと応援してくれます

 

そして街中に桜の花が咲きはじめるころ

自由への扉を開くために気づきを与えてくれる物語が

はじまるかもしれません

すこしずつ時間の進みはゆるやかになっていきます

華やかに染め上げぱっと散りゆく桜の

圧倒するような美しさの奥にある強さと潔さが

背中を押すように勇気をわけあたえてくれそうです

なんとなく不安になるようなことがあったとしても

大きな流れの中のワンシーンであると信頼を置いていくことが

これからの旅の方向性を決めてくれます

 

そして4月に入ると世界は生まれたてのような清らかさに満ち

いきいきとした生命力にあふれていきます

 

わたしたちも自然界と同じように

内なる純粋さを大切に

こどものような目でモノゴトを見ていったとき

迷いを断ちきり

まっさらな気持ちで冒険の波に乗り

希望の一歩を踏み出しているでしょう

 

すべてを洗い流していくような春の雨のあとは

ココロを繋ぐような虹が橋をつくります

 

辛夷の白い花が灯りをともすように咲く夢見月

生命の躍動とともに

新たな旅をはじめましょう

 
 

若杜 知美

ホロスコープセラピスト/ヨガ講師

京都在住。

子供の頃から星の世界に興味を持ち独学で学び、

ヨガやアーユルヴェーダの講師として、星のリズムを自分自身の生活に

取り入れながら、自然の流れに寄り添う暮らしをテーマにしている。

「星とワインのおはなし会」「ムーンサイクルヨガ」など

天体のリズムを意識し、心や体が自然と調和するワークショップを開催。

 
 

photo

鴨川そばに咲く辛夷