NIWA MAGAZINE

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「12ヶ月の星ごよみ」vol.9 大暑~立秋 文/若杜 知美

20160722

 

vol.9  「大暑~立秋」  2016/7/22-2016/8/22

 

太陽がもっとも誇らしく輝きを放つ季節

7月22日は「大暑」

夏本番を迎え太陽はしし座へと足を運びます

 

梅雨明けの夏空を背景に

すでにあたためられつつあった場で

揺らぐ想いを見つめてきたからこそ感じられる安らぎの世界から

生き生きと輝きを増した意志があらわれてきます

時折顔を出す入道雲が連れてきた夕立が去ると

地面から立ちのぼる土の匂い

内側から発散する熱が外へ外へと広がりを見せ

蝉の声があたり一帯に響きわたるように

強い光の中で生きる喜びを実感します

 

お日さまが見守る中で自分という存在をただ認め

直観に導かれるままに表現していくことが

可能性という未来への扉を大きく開いていきます

 

土用の丑のみたらし祭で無病息災を祈る頃

今まで積み上げてきたものを一度見直し

本来の自分を取り戻すためのきっかけを

今までとは違った形で意識することになるかもしれません

自分が「自分」と認識しているよりも外側からの問いかけは

年末ぐらいまで続きます

 

そして8月へとまたぐ時間に行われる千日詣り

勾配のある山を登り参拝する愛宕神社は「火伏せの神様」

火のエネルギーを上手く扱い調和へと導いてくれます

 

8月3日にはしし座で新月となり

火星がいて座へと移動します

 

5月末頃から深く深く自分の内へと潜ることで確認できた

奥底に秘められていた熱い想いが

遠く憧れていた世界へ向けて展開しはじめます

そのはじまりはとても堂々とした

まばゆい向日葵のように華やかに花開きます

 

真夏の光の向こう側にある闇の時間は

特別なものなのかもしれません

祈りを捧げる光があちこちと京都の夜を灯していきます

 

旧暦でおこなわれる京の七夕の頃

「立秋」を迎えます

まだまだ秋というには早くも思えるのですが

虫の声がかすかな風に乗って届きはじめます

星を見上げココロの奥にある願いを想いながら

ゆるやかだけど確かに

次の季節へと手を延ばしていきます

ここから約ひと月ほどの時間をかけて

ひとつ前の夏からはじまった流れをまとめていくプロセスを経験します

 

やがて夕暮れにヒグラシが鳴き始め

万灯会の灯りがやさしくともす幻想的な世界が広がります

春先から求めてきた自分の中の真実が

ひとつの答えを見出して

すっきりと流れ出していきます

 

そして五山の送り火が街全体を見守ると

みずがめ座で月食が起こります

この一ヶ月の煌めく光の時間で出逢う

ゆるぎなく誇り高い「わたし」

その内側にある繊細さが

透明感のある視点で新鮮な飛躍をもたらします

ここから新しい物語がはじまり

次の季節へと美しく橋渡しをしてくれるでしょう

 

次回は「処暑」

おとめ座の時間にお会いしましょう

 

 

若杜 知美

ホロスコープセラピスト/ヨガ講師

京都在住。

子供の頃から星の世界に興味を持ち独学で学び、

ヨガやアーユルヴェーダの講師として、星のリズムを自分自身の生活に

取り入れながら、自然の流れに寄り添う暮らしをテーマにしている。

「星とワインのおはなし会」「ムーンサイクルヨガ」など

天体のリズムを意識し、心や体が自然と調和するワークショップを開催。

 

 

photo   京の七夕に光る夜の堀川