NIWA MAGAZINE

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ワインと星と12ヶ月 vol.11「水の流れ」

20180120

 

2018/1/20-2018/02/18

 

 

凛とした森に音が響く静謐なとき

すべての音に耳を澄ませたくなるような

 

1月20日 暦は「大寒」の文字通り

一年でもっとも寒さが際だち

自然界もスキッとした空気に満ちていく

太陽はそれと同時に

みずがめ座の世界をめぐる一ヶ月へと

移り変わっていく

 

シンプルで透明感のある光の中で

これからの2020年までつづく時間の序章へと

美しいカーテンが開かれていく

 

葡萄の木は静かな森のように

休眠期に入る頃

澄んだ空気に刻まれる音

ワインづくりのはじまりであり重要な

剪定という作業がおこなわれる

 

収穫の時期に美しく実る果実をイメージして

枝をはさみが切り落とす

シンプルにクリエイティブに

潔くすすめられていく

 

なににも縛られることのない

自由な本来のワタシ

それはまだ自分でも気がついていない自分なのかも

しれないけれど

これまでの時間の中で

違和感を感じたり自然に離れたり

さまざまなカタチでリセットを繰り返しながら

自分がしっくりとくる生き方ができる方向へと

軸足を移してきたわたしたち

 

いままで自分を守ってくれていたもの

自分そのもののように思い込んでいた

鞘のような囲いがもう必要ないのだということに

すでに気づいている

 

以前よりも目線が高くなり

呼吸がしやすい広い景色が見渡せることを

今感じているのかもしれない

 

理想を描きながら

自分の内側が変化をし続けて

現実のあらわれとして

その響きがぴたっと合わさっていく

 

そのためにわたしたちも

未来に向けて剪定をする

 

1月31日のしし座の月蝕は

半年から一年前にはじまったこと

その流れがひとつ満ちきって

ワタシが理想と思う世界へと

とらわれることなく歩みを進めて

 

自由にのびやかに

ココロで感じ

自分らしく表現していく世界へと

愛にもとづいてクリエイトする

 

「立春」を迎えて春の気配を感じながら

開放的な光に包まれて

新鮮な場所へとわたしたちを連れていく

 

2月16日に迎えるみずがめ座の日蝕

さまざまな動きの中で

驚くような変化やお知らせも

過去にあるやり方や常識にとらわれることなく

まっさらな目線でそのものを見つめていくこと

 

それは自分の見ていた世界をまったく違ったものに

見せてくれるような

曇りのない景色を目にすることができる魔法

 

うしろを振り向くことなく

きよらかな春の輝きの方へ

思い切って足を踏み出していく

 

おおきく感じる決断も恐れる必要はなくて

 

透明な川の流れの源流のように

ワタシの純粋でオリジナルな流れをつくりだす

はじまりなのだから

 

 

 

 

 

 

 

+recommended wine+

 

Azucca e Azucco

Véraison Bianco 2015

 

過去に前例がなかった場所、愛知県豊田にある「風の丘のワイナリー」。山の中を分け入って宝探しをしに行くような場所にアズッカ エ アズッコの畑はようやく見つけることができるのですが、独自の世界観でワイン造りをしている素敵なワイナリーのひとつです。ワインとは自然の産物であり、そもそも毎年味わいが違っていて当たり前なのですが、それをそのままあらわすかのように、須崎大介さん、あずささんご夫妻のワインは毎年唯一無二のもの。ワインの完成形を決めつけることなくその年の味わいを真摯に表現したいという想いから、そのときだけのブレンド、ネーミング、エチケットで表現したワインは、クリエイティビティに溢れています。

「自分たちが気に入った場所で自分たちなりのワインを造る。」

既存のものに合わせるのではなく自由に、今のベストを尽くしながら自分たちのペースで歩んでいかれているその生き方が、ワインの味わいにそのまま表れているようです。2015年のソーヴィニヨンブランは爽やかさとやさしさが共存していて、これからのはじまりへと心強く背中を押してくれそうです。

 

 

 

 

 

若杜 知美

ホロスコープセラピスト/ヨガ講師/ソムリエ

 

京都在住。

天体の流れを読むことや、ヨガやアーユルヴェーダを実践し教えることで、ひとりひとりが自然の一部であることを感じ、自分らしく生きる智慧を伝えている。また、京都坊主BARにソムリエとして従事し、わたしたちが暮らす日本の大地と自然の巡りによって育まれるワインを、造り手たちの想いとともに、日々出逢う人たちと分かち合うことを喜びとしている。

 

京都坊主BAR

http://bozubar.tumblr.com