NIWA MAGAZINE

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ワインと星と12ヶ月 vol.13「月の巡り」

20180320

 

2018/03/21-2018/04/19

 

あたらしい巡り~prologue

 

太陽の巡りと月の巡り

太陽の巡りが外側にあらわれでる世界をあらわすならば

月の巡りはわたしたちの内側の世界と呼応しています

 

太陽が登るとともに

社会と繋がりながら活動し

それとバトンタッチするように

月のあらわれとともに

くつろぎの場所で休まっていきます

 

この自然の巡りは

明るく照らす電光のもとで夜中まで活動しがちな現代でも

わたしたちひとりひとりの生命の流れの中に

まるで音楽を奏でるかのように

自然のサイクルと自分自身が共鳴する

旋律とリズムを紡いでいっています

それは何層にも重なり合う光の色彩でもあります

 

太陽の巡りでは

3月21日は春分

太陽が12星座の道を一年かけてひとめぐりして

万物の循環のスタート地点であるおひつじ座の領域へと

足を踏み入れる日

 

あたらしいステージへと

色とりどりの花たちが開いていくように

この一年の活動がここからはじまります

 

気温の上昇とともにあちらこちらで動きが生まれる中で

これからどんな旋律を描こうかと

新鮮な気持ちで

勇気を持って踏み出していくようなはじまりのとき

 

その一方で

ココロの内側の流れは

静かで目に見えてあらわれにくいけれど

寄せては返す美しい波のようなリズムを

絶えず刻んでいます

 

3月17日のうお座の新月から刻まれるリズムは

外側にうごめき出している一年のはじまりの前に

ココロの中をチューニングする

序章のような質感で

 

この一年のはじまりへを迎えるために

ココロの内側の深く眠っているところまで

硬いところも

やわらかいところも

すべてを包み

錬金術のように蒸留していって

クリアな液体を ポトン ポトン と落としていくような

とても神聖な時が刻まれています

 

そうだと思って見ていた世界

それはジブンそのものかもしれませんが

それが思い込みであったことに気づき

外側の旋律に向かって次の場所へと進みゆくことに

他のだれでもないワタシが背中を押してあげます

そして純粋な春の光に満ちた扉が次々と開かれていくのです

 

過去の長い時間を確認しながら

その中のとっておきの大切を

今こそ差し出していくのかもしれません

 

そして3月31日のてんびん座の満月から

本当のはじまりへと向かって

関係性の中でバランスしていきます

 

だれかがいてくれることで

ワタシの中で刻まれているリズムを感じることができます

 

橋を架けるように

太陽と月が向き合いながら

わたしたちも自分にとって美しく調和するところを確認し

自分自身の外側と内側の足並みを揃えていきます

 

出逢いと別れと

そのすべてがそのタイミングで必要なことであって

あたらしくココロの内側から立ち上がる種が

いよいよ芽を出そうとしていることを

感じていくのかもしれません

 

 

 

 

 

 

 

+recommended wine+

 

KONDO VINEARD

ナカイミュラワ 2017

 

KONDO VINEARD は北海道空知にふたつの農場を持ちワイン造りをしています。近藤亮介さんが代表を勤められているヴィンヤードですが、奥様と弟の拓身さん、そして先月ご紹介したナカザワヴィンヤードの中澤さんご夫妻とで 昨年2017年10月に「栗澤ワインズ」という念願のワイナリーを立ち上げられました。このワインはそちらで仕込まれた第1号となるワインです。余市の中井農園で造られたミュラー・トゥルガウと栗沢町のモセウシ農場で造られたオーセロワという葡萄を使ったスパークリング。

 

近藤さんは 大学卒業の頃、農業を仕事にしようと思い立たれてから北海道へ、そして縁あってワイン用の葡萄栽培に関わりながら転機を迎えられます。2005年、前述の中澤さんとのご縁で、栃木県のココ・ファームワイナリーで委託醸造を、そして2006年にそちらのスタッフの方々とフランスのシャンパーニュ・ロワール地方へと研修に行かれた体験がきっかけで、自分の生き方の本質へと近づいていく道へと進みはじめます。2007年にご自身のKONDOヴィンヤードを拓かれ、さまざまな出逢いや転機を経て12年、信頼する中澤夫妻との共同のワイナリーがはじまりました。

 

一部の畑を混植し、葡萄だけでなく動物や虫たち、微生物まで、そこに暮らす生きものたちが畑全体で共同体のようにあるような育て方をなさっている近藤さんの畑は、そこに立っているだけで、自然な秩序が自ら生まれるような力強さと心地よさのようなものを感じます。

 

今回のワインは飲み頃にはまだ早いのかもしれませんが、今のこのはじまりのときの可能性と期待に満ちた一ヶ月に、ココロに淡く浮かぶ泡のような想いを感じながら、春のフレッシュなスタートへと向かう時を一緒に味わってみたいと思い、選ばせていただいています。

 

 

 

 

 

 

若杜 知美

ホロスコープセラピスト/ヨガ講師/ソムリエ

 

京都在住。

天体の流れを読むことや、ヨガやアーユルヴェーダを実践し教えることで、ひとりひとりが自然の一部であることを感じ、自分らしく生きる智慧を伝えている。また、京都坊主BARにソムリエとして従事し、わたしたちが暮らす日本の大地と自然の巡りによって育まれるワインを、造り手たちの想いとともに、日々出逢う人たちと分かち合うことを喜びとしている。

 

京都坊主BAR

http://bozubar.tumblr.com