NIWA MAGAZINE

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ワインと星と12ヶ月 vol.16「新しい光」

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2018/07/23-2018/08/22

 

ヒカリが入れ替わる時間

 

 

地球と月、太陽が一直線に並ぶとき

毎月満ち欠けする月の巡りの中でも

特別な現象としてわたしたちの目に映ります

 

太陽の光が一度消えゆき

またあらわれるそのさまは

わたしたちの内側の世界においても

今までのワタシへの決別と

あたらしく生まれくるワタシとの出逢いを

それぞれのあらわれとして経験していきます

 

7月23日 「大暑」

文字通り一年でもっとも気温が高くなる頃

太陽がしし座で過ごす一ヶ月がはじまります

 

このはじまりの10日前のかに座の新月は日食

そこから7月28日の月食となるみずがめ座の満月を経て

8月11日のしし座の新月もまた日食となります

 

そして赤く輝く火星が

月食と重なるかのように地球との距離を縮めます

 

熱さの中で繰り返し大きく波打つリズム

この一ヶ月は自分の内側の水を

澄みきった新鮮なものへと度々入れ替えていきながら

まっさらな自分へと生まれ変わっていくような

とてもインパクトのある月の巡りの中にあります

 

その入れ替え作業をするための器となるような

環境や場などの調整は

この数ヶ月のうちに進めてくることが

できてきているのだと思います

 

この変化の流れの中において

感情の揺れや身体的な変化を感じることも

あるかもしれません

 

もし慢性的になってしまっていることから

一度リセットする必要があるのなら

-それは自分の意識に上ってこないほど

遠い昔から抱えてきたことかもしれませんが-

次第にそれらは洗い流し切り離されながら

深く眠っていた本来の自分との繋がりを

取り戻していきます

 

そしてそれは自分自身への誇りや自信へと

繋がっていきます

 

しばらくはさまざまな動きが鈍く感じられるかもしれませんが

焦る必要はありません

たとえなにもしない時間であっても

そこから汲み上げられてくる豊かさがあります

 

それは誰にもすでに備わっている

知性と美しさを思い出す時間でもあります

 

7月28日の満月とともに

唯一無二のユニークな存在であるワタシが

自分の内にくつろぎリラックスすることで

本来の自分らしさを発揮していくことこそが

まわりの人の助けになっていくのだということに

あらためて気づいていきます

 

8月7日に立秋を迎える頃から

暑さの中にも風が吹きはじめ

すこし軽やかに窓が開放されるような空気感を

感じられるかもしれません

 

8月11日に新月が巡り

卵の殻が割れるように内側から輝く

ワタシとの出逢いが訪れます

自分の想いに正直であることが

その殻を破る鍵となります

 

猛暑の通り熱い一ヶ月の巡りとなりそうですが

さまざまな葛藤の中にある学びを通して

わたしたち自身の内なる太陽が美しく輝きを放つ

大切な時間でもあります

 

無理をせず涼やかな休息を適度にとりながら

一年でもっとも煌めき豊かな季節を

どうぞ健やかにお過ごしください

 

 

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+recommended wine+

 

 

Domaine Takahiko

Nana Tsu Mori

Pinot Noir 2015

 

150年の歴史を持つ長野県の小布施ワイナリーの次男、曽我貴彦さんが選んだ地は北海道・余市。ドメーヌ・タカヒコの畑には一面にピノ・ノワールだけが植わっています。フランス原産のピノ・ノワールはワインの飲み手を最も魅了する品種のひとつですが、その繊細さゆえに、曽我さんがこの地にワイナリーを設立した2010年頃は、日本でピノ・ノワールのワインができるということに対して懐疑的な人がほとんどだったのではないかと思います。ですが、彼のワインはそんな固定概念を覆すほどに、日本のみならず世界中の人たちを魅了しており、今では日本でもっともピノ・ノワールの栽培が盛んな場所として余市が注目されています。

様々な品種の可能性を求めるよりも、集中して徹底的にこの品種について検証し、次世代に引き継いでいくこと。自分の人生をかけてこの地のテロワールを表現するべくピノ・ノワールを追求する曽我さんは、限りなく自然に近い農業をベースにしたワイン造りを行っており、一貫した哲学が根っこにあるそのひとつひとつの緻密な選択は、常にこの地の未来の姿を見据えています。

高級なお出汁のような旨みを感じる、心地よく繊細な味と香り。旨みを大切にする日本の文化に馴染むワインを表現したナナツモリのピノ・ノワールは、一度口にしたら忘れられない一本です。

印象的な夏のひととき。造り手の熱い想いを感じながら、ちょっと贅沢に味わってみたい一杯です。

 

 

 

 

 

 

若杜 知美

ホロスコープセラピスト/ヨガ講師/ソムリエ

 

京都在住。

天体の流れを読むことや、ヨガやアーユルヴェーダを実践し教えることで、ひとりひとりが自然の一部であることを感じ、自分らしく生きる智慧を伝えている。また、京都坊主BARにソムリエとして従事し、わたしたちが暮らす日本の大地と自然の巡りによって育まれるワインを、造り手たちの想いとともに、日々出逢う人たちと分かち合うことを喜びとしている。

 

京都坊主BAR

http://bozubar.tumblr.com