NIWA MAGAZINE

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ワインと星と12ヶ月 vol.17「夏の終わり」

20180823

 

2018/08/23-2018/09/22

 

熱さの中でのもどかしさも感じながら

水面下ではダイナミックに展開してきた一ヶ月を通り過ぎ

すっきりとした風が吹いたあと

お日さまの熱がすーっと引きながら

足元の土の感触を感じるように

日ごとに落ち着きがもたらされてきています

 

8月23日

太陽がおとめ座へと移動し

暦は「処暑」を知らせます

 

温度感の落ち着きと共に

目線が現実的なことへと着実に向きつつある中で

26日にうお座での満月を迎えます

 

大地の土埃を

木々や植物の香りを

山や海の包まれるような偉大さを

いつも身近に感じるような感覚は

便利だと思われるなにかを手に入れる度に

長い時間を掛けて

わたしたちから遠ざかっていってしまっていて

それでもこの先も

ずっとずっと

わたしたちはこの豊かな循環の中で

守られて生かせてもらうのだということを

畏敬と祈りの中で

思い出していくのでしょうか

 

自分を強固に守ってきてくれたと思っていたもの

-’自我’とも言いあらわされますが

それは次第に消えゆきながら

隔たりを生み出していたものを結び

ひとつになっていきます

 

たえず止まることなく

自然と流れる呼吸を繰り返すように

自分の手のひらにあるほんの少しの

与えることと受け取ることの美しい巡りが

癒し守る力として

わたしたちの生きる場所を支えています

 

そして次々に空の色が夏から秋へと

グラデーションを展開するように移り変わっていきます

 

風がひとつ吹く度に

しばらくの間思うように動けなかったことから

ふわっと背中を押してくれるかのように

解放されていく感覚が広がります

 

積み重ねてきたものへと

まっすぐに想いを注ぎながら

正直な自分を生きていきます

 

9月に入り

8日の「白露」を迎える頃には

長いトンネルをいくつか抜けきった向こうがわの

澄み切った青空のもとで

現実的で安定した流れへと

導かれていくのだろうと思います

 

そして10日にはおとめ座での新月を迎えます

肉体があるからこそ実現できることがある一方で

世界は目に見えないものの方が

遥かに豊かであるということを

わたしたちは忘れがちであるように思います

 

ただなにげない日々の営みの中に

感謝と祈りを捧げること

そんなささやかな行いが

次なる時間のはじまりを紡いでくれるようです

 

それは今まで閉じられてきた窓が開かれて

暗闇へと光が差し込みながら

より本質的で深い視点で

世界を見つめていくはじまりでもあります

国や性別や・・・さまざまな違いを越えて

新しい時代を分かち合い共に生きていく

そのための具体的な救いの力が

立ち上がるのかもしれません

 

真夏の間に体に蓄積された熱を癒しながら

次の時間へと移りゆく夏の終わりの旅立ちのときを

どうぞ健やかにお過ごしください

 

+recommended wine+

Fattoria AL FIORE

Neco series momo 2017

2018年7月の西日本豪雨災害。山梨の葡萄・苗木農家「Kosyuvinyard」の岸川勇太さんも被害に遭われた一人です。ワインを造るために全国の造り手さんたちは苗木農家さんから苗木を購入します。岸川さんが山梨県だけでは栽培しきれない一部の苗木を、岡山県倉敷市で委託し育てていた10000本が今回の豪雨により全滅し、被害総額は約2000万円。岸川さんは委託先の農家さんが負担する損害をご自身で負担し、注文をいただいていたワイナリーの未来のワインのために苗木を求め奔走されています。その支援のために立ち上がられたのが、AL FIOREの目黒浩敬さんです。

 

目黒さんについては以前もこちらでご紹介させていただきましたが、仙台でレストランを営まれていた時に遭われた東日本大震災で、ご自身も被災されながら、食材を駆使してのべ10000食の炊き出しを半年にわたり繰り返し提供されました。その後2015年に宮城県川崎町に農園を開かれ、今年の7月にワイナリーがオープンしました。

 

今回ご紹介させていただくmomo2017には岸川さんの葡萄が使われています。

8/25(土)-9/9(日)の期間、「EVERYTHING IS A GIFT」というチャリティーイベントが全国90店舗の飲食店で開催され、全5000杯のグラスワインの一部の売り上げがこの岸川さんへの支援として充てられます。そこではmomoをはじめ6種類のFattoria AL FIOREのワインが提供されます。

 

自然と農業はいつも共にあるものです。常に人間の思い通りにはならない自然と対峙する仕事はとても尊いものであり、またどれだけ豊かな社会に生きていても、農業なくてはわたしたちは生きていくことはできません。自然との営みの産物である食を、ワインを楽しむことができるのは、一年の豊かで厳しい自然との関わりの中で農作物を育んでくださった方達がいるからこそであるということ。なにげないいつもの食事と一杯のワインが、その背景へと意識を巡らせ感謝を分かち合う機会となりますように。

 

NECO sereies momo2017。Kosyuvinyardの甲州とマスカットベリーAを使用したロゼのスパークリングワインです。チャーミングな香りとすっきりした飲み心地が、夏の熱さを帯びた身体の疲れをやさしく癒してくれます。

 

 

▼EVERYTHING IS A GIFT – 西日本豪雨災害支援チャリティーイベント全国参加協力店

https://www.facebook.com/718077398217038/posts/1998499896841442/

 

*連載「食と人」を寄稿されている山食堂さん(清澄白河)も協力店として参加されます

 

 

▼京都坊主BAR開催

「EVERYTHING IS A GIFT with MANGETSU LIVE」

https://www.facebook.com/events/297041050848166/

 

京都坊主BARでは上記イベントとともに満月のライブを開催いたします。

福盛邦彦さんのリコーダーの音色とともにワインをお愉しみいただけます。

 

場所:京都坊主BAR

〒604-8237 京都市中京区山田町526    TEL:075-252-3160

 

開催日:2018年8月25日(土) 18:00–24:00

8月26日(日) 16:00–22:00(ライブ演奏 1st STAGE 19:30– / 2nd STAGE 20:30–)

 

 

 

若杜 知美

ホロスコープセラピスト/ヨガ講師/ソムリエ

京都在住。

天体の流れを読むことや、ヨガやアーユルヴェーダを実践し教えることで、ひとりひとりが自然の一部であることを感じ、自分らしく生きる智慧を伝えている。また、京都坊主BARにソムリエとして従事し、わたしたちが暮らす日本の大地と自然の巡りによって育まれるワインを、造り手たちの想いとともに、日々出逢う人たちと分かち合うことを喜びとしている。

 

京都坊主BAR

http://bozubar.tumblr.com