NIWA MAGAZINE

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ワインと星と12ヶ月 vol.18「月の時間」

20180923

 

2018/09/23-2018/10/22

 

秋空が広がりゆく中で

心地よい空気感に包まれながら

太陽と月の時間がバランスし

ここから月の時間が増していく

大きな切り替わりの時間を迎えています

 

9月23日

太陽がてんびん座へと移動し

暦は「秋分」

春のはじまりからの折り返し地点

 

その二日後の25日にはおひつじ座の満月を迎え

さまざまな流れが収束しながら

純粋な、そして強い思いによって

大きく舵が切られるような

切り替わりの期間を通り抜けていきます

 

真夏の1-2ヶ月のあいだに

リセットされたこと

ダイナミックに見直ししてきたことを経て

今こそ受け取っていくものでもあり

昨年の秋ごろからはじまる物語の

結論へと向かっていく流れでもあります

 

いままで庇護されていたような世界から

自分を切り離し

ぽんっとそとの世界へ飛び出したとき

心細く軽い絶望も味わうこともあるけれど

それは大人の領域へと踏み出していく

洗礼のようなものでもあるのかもしれなくて

 

関係性やなにか対象との結びつきの深まりの中で

緊張や葛藤がうまれることもあるけれど

そのような中で

自分自身と調和的な関係を結んでいくことの大切さを

あらためてわたしたちは学んでいきます

 

10月に入り

秋の草花や虫の鳴き声が美しく共演しながら

日ごとに五感を豊かに愉しませてくれ

秋が深まりゆく中

9日にてんびん座での新月となります

 

わたしたちの内側も

胸の奥深くに眠るやわらかさに触れていくような性質の

かかわりが増えていくのかもしれません

自分以外のなにかとどのように関係性を結んでいくかということは

自分自身に深いまなざしを向け

さまざまなものを包み込みながら

未知なるワタシそのものへの理解を

深めていくことでもあります

 

それは一過性のものではなく

約一年の時間をかけて見つめてきた

一連の大きなテーマへの

出口に近いところにあるものでもあるのだろうと思います

 

印象的な経験を重ねながら

いままで当たり前のように捉えていたことへの

見直しがおこなわれていきそうです

たえず変化しながら流れ続ける川の水のように

常である絶対的なものなど存在しないのだという

根源的な問いかけが

ひとりひとりの中心へと投げかけられながら

ほかでもない自分自身への信頼を

堅く結び育んでいく時間となるのかもしれません

 

自分とそれ以外のものを

意識する時間は

それらが自分自身とまったくかけ離れたものではないということを

やさしく思い出させてもくれます

それはこの世界の美しさそのものでもあるのだということを

 

洗練された美しい秋の調べとともに

ココロの奥に潜む宝石を探しにいくような

収穫の季節を享受できますように

 

 

+recommended wine+

Domaine Mie Ikeno

Chardonnay 月香 2016

 

八ヶ岳の自然をそのままボトルに詰め込んだような、エレガントで凛としたワインを目指して。

南に富士山、西に南アルプス、東に秩父連山、北に八ヶ岳連峰を望むことができる天空の葡萄畑は、通称「猫の足跡畑」。池野美映さんがはじめてこの地を訪れた時に、猫の足跡がたくさんあったことから名づけられました。山梨県北杜市のにあるDomaine Mie Ikenoは、この美しい畑に隣接して建てられています。

畑から収穫した葡萄をそのまま運びこみ、重力に従って極力果汁やワインに負荷を掛けずに醸造のプロセスを進めることができるように設計されており、葡萄の個性、それを育む土地やその年の天候がそのまま思い浮かぶようなワインとなるのです。

もともと編集者だった池野さんは、2001年にフランスへ渡り、モンペリエ大学でフランス国家認定の醸造士の免許を取得。ブルゴーニュで魅了されたピノ・ノワールとシャルドネにこだわり単一品種で造られるワインは、冷涼で美しい高原が目に浮かぶような洗練された味わいです。

Chardonnay月香は、月の輝く夜に収穫された葡萄で醸した特別なワイン。豊かなアロマと果実味、それを支えるきれいな酸味のバランスが美しい、清涼感と静寂感を感じるシャルドネは、月の光がもっとも美しい季節にぜひともお勧めしたいワインです。

 

 

若杜 知美

ホロスコープセラピスト/ヨガ講師/ソムリエ

京都在住。

天体の流れを読むことや、ヨガやアーユルヴェーダを実践し教えることで、ひとりひとりが自然の一部であることを感じ、自分らしく生きる智慧を伝えている。また、京都坊主BARにソムリエとして従事し、わたしたちが暮らす日本の大地と自然の巡りによって育まれるワインを、造り手たちの想いとともに、日々出逢う人たちと分かち合うことを喜びとしている。

 

京都坊主BAR

http://bozubar.tumblr.com