NIWA MAGAZINE

  1. exnibition
  2. trip

ワインと星と12ヶ月 vol.2「宝物の扉」

20170420

 

 

 

桜が慌てて花を咲かせたと思ったら

みるみるうちにみずみずしい若葉が顔を出し

緑の隙間から煌めく光が降り注ぐ

 

4月20日は「穀雨」

春のやさしい雨が

穀物をはじめ様々な植物を潤して

太陽はここから一ヶ月

おうし座へ滞在し

生き生きとした豊かな時間が流れはじめる

 

ワインになる葡萄の木は

明るく爽やかな太陽の光を浴びながら

新芽を膨らませていく

やがて赤ちゃんがちいさな手を伸ばすように

萌黄色のかわいい葉っぱがひとつひとつ開かれて

このキラキラとした季節の空気や風や光を

めいいっぱい感じたいとばかりに

 

4月に入ってから

はじまりの新鮮さと同時に

思うほど前に進まないように感じていた状況も

この穀雨とともに空気の色彩が変わり

具体的に見えてくる

 

はじまりゆく緊張がとけてきて

どっしりと落ち着いて座ってみると

すでに内側に豊かさがあるということを

ゆったり味わっていくことができるような

 

そしてこのしばらくの間に確認した

熱く無垢な想いを携えて

 

5月5日は「立夏」

緑が満ちていき裸足で土の上を歩きたくなる

葡萄の葉はますます空へと手を伸ばしていく

 

五感をしっかりと使って

自分が大切に感じるものを充足させていく

「ワタシ」の揺るぎなさに繋がって

求めるものに貪欲に動いていける

 

春のはじめに見つめ直した分だけ

もう迷いなく

春爛漫の

ともすれば勢いついてしまいそうなぐらいに

 

月の溢れる光の下

持ち続けた荷物を降ろし

自分の奥深くに大切にしている宝物の扉を

そっとあけてみる

 

内なる豊かさをカタチにして

あのかわいい手のひらをめいいっぱい

広げるように

 

次の季節を迎える頃には

ココロの鏡に映る

いつもと違う自分の姿が輝いている

 

+recommended  wine+

 

Funky Château

Gris et Gris 2016

 

おうし座の季節を象徴するローズのような色合いのロゼ。

ファンキーシャトーの金橋ご夫妻は

’ファンキー’という名の通り自由な精神性を大切に、

そしてなによりもワインを愛し真摯にワイン造りに

向き合っていらっしゃいます。

それぞれに音楽と医療という分野の仕事に携わりながらも、

長野の大地、自然から受け取るメッセージを感じながら

人生に豊かさを与えてくれるワインを愛情たっぷりに造る

お二人のワインはどれも品があり沁みわたります。

完熟した巨峰にピノ・グリを加えたドライなロゼ。

色彩豊かな春の輝きと共に心を潤す一杯を。

 

 

 

若杜 知美

ホロスコープセラピスト/ヨガ講師/ソムリエ

 

京都在住。

天体の流れを読むことや、ヨガやアーユルヴェーダを実践し教えることで、ひとりひとりが自然の一部であることを感じ、自分らしく生きる智慧を伝えている。また、京都坊主BARにソムリエとして従事し、わたしたちが暮らす日本の大地と自然の巡りによって育まれるワインを、造り手たちの想いとともに、日々出逢う人たちと分かち合うことを喜びとしている。

 

京都坊主BAR

http://bozubar.tumblr.com