NIWA MAGAZINE

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ワインと星と12ヶ月 vol.21 「虹の橋」

20181223

 

暗闇の静けさの扉が開かれながら

光の量が増えはじめていきます

それは生きている限り見失うことのない

希望の光であり

未来を紡ぐ力でもあります

 

うす暗く

はっきりとしたものが

見えにくい時間は

不安や恐れを抱くのに

充分な条件が整っているのかもしれませんが

光が差し込みはじめることによって

その時間がとても必要なものであったことや

見えていないからこそ

さまざまな境界線をゆるやかにしながら

可能性が広がっていっていることを

知りはじめます

 

そしてその場所に

潤いに満ちたやさしくあたたかな光の雫が

満たされていきます

 

「自分」という器の中身を

入れ替えていくように

―そのために一度剥がされていく経験は

痛みや不安も伴ったかもしれないけれど

その雫とともに満ちていくワタシは

ひと呼吸ごとに

本来の姿へと統合されて

大地にしっかりと根っこを伸ばしていくように

重みや力強さが備わっていきます

 

 

昨日と今日は

鏡を見ると

おなじワタシのように映るけれど

この数か月をかけて

次の時代の流れにふさわしいワタシへと

入れ替わっていっています

 

ボトルに詰められたワインが

光の少ない空間で

静かに時を待つ間

外からなにも動きは見えないけれど

熟成という美しい変化が

粛々と進められていて

 

ちょうどそんな時間の只中に

わたしたちもいて

 

それはちょうど一年前の今頃からの時間の中に

これから先一年へと繋ぐヒントの鍵が

ありそうです

 

一年の終わりとはじまりと

宙の巡りも

おおきな節目の特別な時間

 

あらゆることを

自分の中に迎え入れながら

自分自身を慈しみ寄り添い

幸せを歓迎することが

いつのまにか

次の流れへと結びつけている

虹の橋へとなっているのだと思います

 

清らかな煌めきの

光の粒に包まれながら

一年の終演と

新たな一年の幕開けを

歓びの調べとともに

お過ごしください

 

 

+recommended wine+

Azucca e Azucco

In Bocca al Lupo !

オオカミのスプマンテ

 

 

愛知県豊田市のちいさなワイナリー、アズッカ エ アズッコ。

須崎大介さんとあずささんご夫妻が育まれるワインは

どれも個性的。エチケットに記された詩的な文章は

抜栓してそのワインと対面する前の呪文のようなもの。

葡萄の出来が毎年違うように、自分たちも毎年変化していっている。

だからこそ味わいを決めつけることなく、そのときそのときの

表現をしていくという姿勢が、毎年変化するエチケットやワインの

名前にもあらわれています。

急がず、肩の力を抜いて、ありのままの自分たちをその時々で

表現していく、そんな生き様を感じさせてくれるワインたち。

『キミに幸あれ!』と願いを込められた硬派のスプマンテ。

樽発酵と熟成のシャルドネが生み出す煌めく泡の祝福を口に含みながら

幸多き一年を迎えたい、そんな一杯です。

 

 

若杜 知美   ホロスコープセラピスト/ヨガ講師/ソムリエ

京都在住。天体の流れを読むことや、ヨガやアーユルヴェーダを実践し教えることで、ひとりひとりが自然の一部であることを感じ、自分らしく生きる智慧を伝えている。また、京都坊主BARにソムリエとして従事し、わたしたちが暮らす日本の大地と自然の巡りによって育まれるワインを、造り手たちの想いとともに、日々出逢う人たちと分かち合うことを喜びとしている。

 

 

京都坊主BAR

 http://bozubar.tumblr.com