NIWA MAGAZINE

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ワインと星と12ヶ月 vol.22 「航海の船」

20190120

 

凛とした空気の中を

透明な風が通り抜けはじめます

 

それは

今までの時間の中で

堅く守ってきた世界や

闘ってきたものがあるとしたら

ちょっと肩の力を抜いて

すがすがしく新鮮な空気を

カラダの中に取り込んでいくような感覚とともに

同じ景色を目にしても

今までとはまったく見え方が変わってしまっているような

自分の内側がまるっと転換していくことを

感じさせてくれます

 

まったく違う新しいナニモノかになるというよりも

約一年半ぐらいの年月をかけて

丁寧に取り組まれてきた

「ワタシ」と出会っていくプロセスが

いよいよ輝きを放ち

あらわれ出てくるようです

 

大きく息をつくポイントでもあり

新しい時代のはじまりに向けて

最後のココロガマエをする節目

 

モノゴトはスムーズに動きやすい時期ですが

秋深まる頃から振り返ってきた

過去7~12年程の記憶を辿りながら

わたしたちは確実に

新しい時代の流れへと

ココロもカラダも

備えているところです

 

2月に入ると

クリアで澄み切った空気の中で

自由な理想がココロの内側から

広がります

それは一年ほど先の未来を夢見る

憧れのようなものかもしれませんが

決して雲をつかむようなものではなく

確実に’カタチ’になる

はじまりの種のようまもの

 

今まで目の前のことに取り組んできた

その先に見つけた

純粋な想いを取り出して

美しい未来へ向けて

丁寧に括られていた紐をほどくように

自由に歩み出していく

 

静謐な時の流れの中でも

土の中では春の準備をしているように

ワタシたちも

まだ見ぬ新たな領域へと

開拓者のように踏み込んでいく

その航海の船は

もう漕ぎはじめているのです

 

 

 

+recommended wine+

 

Mongaku valley Winery

MONGAKUTANI 2017

 

風が吹き抜け、海が見えるブドウ畑。北海道余市町のモンガク谷ワイナリーでは、木原茂明さんとゆうこさん夫妻がブドウを育てながらワイン造りをしています。もともとは大都市で生活をしていた木原さんは、お子さんが生まれたことをきっかけに北海道余市へと移住。「もっと相手の顔が見える関係の中で食や暮らしを考えていきたい」という想いからサラリーマン生活に終止符を打ち、農業をはじめます。

出汁をヒントを得て、野生酵母により混醸で造られるワイン、モンガク谷。ピノ・ノワールを主体にして造られる白ワインはボリューム感と複雑味を感じながらも、きれいな余韻がしっかりと残ります。

原野だったモンガク谷の森を切り拓き、水路を整備してつくられた、海が見えるワイナリー。その素晴らしい景色を表すような味わいは、お嬢さんが描いた絵本のワンシーンの美しいラベルにもぴったりとリンクしているように感じられます。

 

 

若杜 知美   ホロスコープセラピスト/ヨガ講師/ソムリエ

京都在住。天体の流れを読むことや、ヨガやアーユルヴェーダを実践し教えることで、ひとりひとりが自然の一部であることを感じ、自分らしく生きる智慧を伝えている。また、京都坊主BARにソムリエとして従事し、わたしたちが暮らす日本の大地と自然の巡りによって育まれるワインを、造り手たちの想いとともに、日々出逢う人たちと分かち合うことを喜びとしている。

 

 

京都坊主BAR

 http://bozubar.tumblr.com