NIWA MAGAZINE

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ワインと星と12ヶ月 vol.23 「eau de vie」

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ワインと星と12ヶ月

 

春の匂いとみずみずしさを

日ごとにすこしずつ感じ取りながら

螺旋状の巡りが

次のステージへ向けて

準備をはじめています

 

2月19日に暦は雨水を知らせ

大地が目覚めはじめています

葡萄の木々も眠りから覚め

雫をこぼしながら

目にはまだはっきりと見えていなくても

もう躍動がはじまっています

 

季節の巡りとともに

一年という年月をかけて味わってきた

様々な想いが

あぶくのように浮かび上がり

マーブル状に溶け合いながら

蒸気が立ちのぼり霞がたなびくように

浄化され

透明な美しいひとりずくの

水晶のような水玉が

ぽとんと落ちて

胸の奥をじんわりと潤します

 

それは次なる巡りのための

生命の水

-eau de vie のような

純粋でありながら

濃縮されたエッセンス

 

不要となったものを

潔くふるい落としながら

振り返ると随分遠くまで

辿り着いていることに

今 気づくのかもしれません

 

啓蟄の頃

いよいよ大きな時代の変わり目を迎えます

過去7年のテーマが収束し

真新しいコットンのカーテンを

少しずつ開いていきます

 

ゆっくりと大地に根ざしながら

生きていくこと

 

実感を伴いながら

人生の真の喜びとは

豊かさとは

何であるのかということを

あらためて問い直していく旅をはじめるために

わたしたちはいよいよ

船の帆を上げていくようです

 

目に映るどんな光景にも

惑うことなく

その根っこはしっかりと

すでに今いる場所に

伸びています

 

大きな流れに身をゆだね

信頼しながら

冬から春へと

寒さと暖かさが

行きつ戻りつするように

いよいよはじまる次なる時間へと

焦らずすこしずつ

衣替えしていきましょう

 

 

 

 

 

+recommended wine+

 

MIYAMOTO VINEYARD

Vines Chantentes Chardonnay 2016

 

ワインに導かれるように人生を生きる。

北海道三笠市で葡萄を育て、ワイン造りをしている宮本亮平さんがはじめてワインと出会ったのは20歳の頃。調理師学校時代にヨーロッパ一人旅で訪れたボルドーでした。その後もワインに対する興味と情熱は消えることなく膨らんでいき、仕事を辞めてフランスへ。そこからは好きになったワインに導かれるように次々とワイン造りへの道が紡がれていき、北海道三笠市の地で最も造りたかった品種、ピノ・ノワールとシャルドネを育て始めました。

畑の風景や風土が透けて見えて、透明感と美しさのあるワイン。

Vignes Chantentes(ヴィーニュ・シャンタント)と名づけられた葡萄の樹たちは、フランス語で「歌うブドウ樹たち」。

ブドウ樹の声を聞き、ブドウが自らなりたいワインになる手助けをし、そしてグラスの中でブドウたちに「歓喜の歌」を歌ってもらう…そんな想いでワイン造りをされている宮本さんの1本。エチケットに描かれた景色が見えてくるような、花や果実の香りの華やかさと、繊細でありながらも厚みのある味わいが、美しい余韻で包み込んでくれます。

 

 

 

 

若杜 知美   ホロスコープセラピスト/ヨガ講師/ソムリエ

京都在住。天体の流れを読むことや、ヨガやアーユルヴェーダを実践し教えることで、ひとりひとりが自然の一部であることを感じ、自分らしく生きる智慧を伝えている。また、京都坊主BARにソムリエとして従事し、わたしたちが暮らす日本の大地と自然の巡りによって育まれるワインを、造り手たちの想いとともに、日々出逢う人たちと分かち合うことを喜びとしている。

 

 

京都坊主BAR

 http://bozubar.tumblr.com