NIWA MAGAZINE

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ワインと星と12ヶ月 vol.25 「新しい月の光」

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若々しい緑の光に包まれて

心惹かれるものへと

ぐんと手を伸ばす

 

5月5日

新月を迎え

ひとつの時代のはじまりの

象徴的な空気がここに流れて

 

目に映るもの

聴こえてくる音

記憶へと結びつける香り

口に含み味わうこと

肌に触れる感触

 

わたしたちは”感覚”という

自分と外の世界と繋ぐ魔法の窓を使って

美しさへと手を伸ばす

 

その手は

モノへと向けられているようで

そのむこう側にある

形なきものへと向けられている

 

その造形の中に

なんとかして見出そうとする

真実へと

 

言葉では説明することのできない

願いであり

祈りのようなものへと

 

その美しさで

自分自身を満たしていく

今この瞬間を

たっぷりと味わって

そしてあふれ出る豊かさを

世界に巡らせて

 

その奥に宿る本質へと結びついたとき

癒され

満たされながら

本来のワタシが立ち上がる

 

いままでの

ひとつに括られた時間の中で

変わらないように思えていたことが

変わりゆくことを

さまざまな形で

幾度となく通り抜けてきた

 

そうして抽出された

自分自身の純粋なエネルギーを

新たな器でたっぷりと受け止める

 

そして

感覚を通して命のほとばしりが発する

ワタシのあらわれが

外の世界と

互いに共鳴しながら

オーケストラのように

調和し

循環し

ひとつになっていく

 

あらたな7年の巡りの

序章のひと雫を

両手で受け止めながら

大地をしっかりと

踏みしめる

 

誰もが本来生まれ持つ

自分自身の命の感覚を呼び覚まして

 

形あるものが

過去の枠組みを壊しながら

自分自身が見出す美しさを知るために

 

その基準は

ほかのどこにもない

ワタシ自身の内側にすでにあることに

気づきながら

 

 

ゆったりと揺蕩う

幕開けの時間を

すこし遠い未来へと

想いを馳せて

 

春の色彩の輝きを

身体に記憶させるはじまりのときを

お過ごしください

 

 

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+recommended wine+

Domaine Oyamada

BOW!

 

山梨県のペイザナ中原ワイナリーは、小山田幸紀さんが同じ志を持つ人たちが共同で使えるように造られた共同醸造所。宮沢賢治が唱える農業芸術の復興をモットーとし、土地そのものや気候といった風土がワインに映し出されるような葡萄との向き合い方をされています。風土がそのまま映し出されたワインは芸術になりうる―日本のテーブルワインの可能性を追及しながら造られるワインは気軽に愉しめながらもなんとも幸せな気持ちになるワインで、テーブルワインという”手軽さ”とは相反してしまうのだけど、開けるのがもったいなくも感じられるのです。果実や花の香りに満たされながら優しさと豊かさに満たされる、とっておきの一本です。

 

 

 

若杜 知美   ホロスコープセラピスト/ヨガ講師/ソムリエ

京都在住。天体の流れを読むことや、ヨガやアーユルヴェーダを実践し教えることで、ひとりひとりが自然の一部であることを感じ、自分らしく生きる智慧を伝えている。また、京都坊主BARにソムリエとして従事し、わたしたちが暮らす日本の大地と自然の巡りによって育まれるワインを、造り手たちの想いとともに、日々出逢う人たちと分かち合うことを喜びとしている。

 

京都坊主BAR

http://bozubar.tumblr.com