NIWA MAGAZINE

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ワインと星と12ヶ月 vol.4「融けゆく水」

20170621

 

2017/6/21-2017/7/22

 

光の恩恵を

一年でいちばんたっぷりと受け取る

もっとも輝かしい時間の訪れ

 

6月21日

天球のめぐりでは太陽がかに座へと

進みゆく日

暦は「夏至」

 

その輝かしさは

したたる雨の季節のイメージとは

重なりにくいかもしれないけれど

わたしたちの内側と音を奏でながら呼応している

 

太陽だけでなく

立て続けに星たちがかに座へと移り

月もここからまっさらにはじまりゆくなかで

移りゆく旋律

 

‘水’に象徴される

かに座の世界観は

わたしたちの想いの形をあらわしている

 

いかようにも変化して

融け合うことができる水

清らかに流していくことも

腐らせて壊していくことも

自在にできる力

 

雨が続く季節には

川に揺らめく水面が

さざ波を打ったり

激しい流れに澱みかき乱されることもあるけれど

決して掴むことのできないその水の

奥底の光を素直にじっと見つめるとき

ワタシが本当に守りたい想いに気づいていく

 

内なる波が岩にぶつかったり

おおきな波に呑み込まれたり

自分の内側が揺れながら

外側も揺れて見えることもあるかもしれない

そんな動きを

自分がいつも見ているのとは違う

向こう岸から眺めてみると

本当は願っていた想いを知り

目の前の世界との結びつきも転じていく

 

時には涙を流して 歌に乗せて

流れる水とともにほどけ融けていく

 

そしてがっちりと守られた弱さの奥にある

清らかな輝きに気づくとき

次のステージへと進むための器ができあがる

ひとつの折り返し地点

秋へと歩むワタシの軸足が定まり

そしてはじまっていく

 

葡萄畑ではぐんぐんと枝が伸びゆき

緑の絨毯が広がって

雨が続くとナイーブになる葡萄たちが

健やかに過ごせるよう

幾重ものケアが施される

大切な大切な時間

梅雨明けの知らせを待ちながら

 

7月に入ると「小暑」を迎え

風に熱を帯びながら

夏本番が目の前に来ていることを感じて

 

七夕を過ぎるとやぎ座で月が満ちていく

これまでに確認した確かな想いを

この世界をみつめながら具体的に表現していくとき

 

梅雨が明けるとともに

熱いリズムが次のフレーズへと展開して

 

 

他の誰でもない自分自身が

まあるく包み込むわたしの想い

 

内側に蓄えた水が溢れ入れ替わり

新鮮さに満ち満ちて

そこから煌めく景色が美しく広がっていく

 

 

 

+recommended  wine+

 

SAYS FARM

Sauvignon Blanc 2016

 

漁師の町、富山県の氷見湾を望む丘の上のワイナリー。

豊かな里山を再生した見渡す葡萄畑に豊かな果樹園、

ハーブや動物たち。

ワインのイメージがおよそなかったこの場所で、氷見の風土が

感じられるワインを造りたいという想いを貫いた

今は亡き釣誠二さんは、江戸時代から続く鮮魚の卸問屋。

その想いは確かに引き継がれ、ひとつひとつ形になりながら、

この場所は風土や文化と共に育まれ、その恵みであるワインが

生まれています。

富山の豊かな自然を感じるソーヴィニヨンブラン。

円熟したフルーツの香りが溢れ、爽やかな酸味が重なり合う

果実の豊かさに心地よく包み込まれます。

 

 

 

 

 

 

若杜 知美

ホロスコープセラピスト/ヨガ講師/ソムリエ

 

京都在住。

天体の流れを読むことや、ヨガやアーユルヴェーダを実践し教えることで、ひとりひとりが自然の一部であることを感じ、自分らしく生きる智慧を伝えている。また、京都坊主BARにソムリエとして従事し、わたしたちが暮らす日本の大地と自然の巡りによって育まれるワインを、造り手たちの想いとともに、日々出逢う人たちと分かち合うことを喜びとしている。

 

京都坊主BAR

http://bozubar.tumblr.com