NIWA MAGAZINE

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ワインと星と12ヶ月 vol.7「ぶどうの粒」

20170923

2017/9/23-2017/10/22

 

 

秋の風が透明感のある空気をもたらし

心地よく整えていきながら

太陽と月の時間がぴたりと揃う

 

 

9月23日は「秋分」

太陽がてんびん座へと踏み入れる

 

 

星の世界では

一年の折り返し地点となり

ここから月の時間がすこしずつ長くなる

 

ワインになる葡萄たちも宝石のように輝き

その豊かな実りを受け取る季節

 

2016年9月頃からの時間の中で

華やぐシンフォニーのように

多様な世界との調和の中で

洗練させてきたストーリー

ひとつの大きな締めくくりへと向かいながら

今本当に必要なものが手のひらにある

 

10月6日はおひつじ座での満月となり

春のはじまりに蒔いた種が

形になってあらわれる

いくつもの対話を重ね浮かび上がってきた

シンプルな熱い想い

 

暦が「寒露」を知らせると

透き通る風が大きく空気を変えていく

 

10月10日

約一年の音楽の調べが変わり

グラデーションのように次の舞台へと

色彩が転換しはじめる

 

これから一年ほどかけて

あたらしい巡りがはじまっていく幕開けの時間

それはまったくはじめて目にするものというよりも

今までの関わりの中から見つけた宝物へと

もっと近づいていくような

それそのものへとなっていくような

あなたを見ているようで

わたしを見ている世界へと分け入っていく

 

深く落ち着いた調べが

ココロの奥へと響いていく

 

10月20日はてんびん座で新月

その新たな時間へと繋ぐための橋渡しをするように

向き合いながらはじまりを告げて

 

ひと房ずつ葡萄を手に取り

見て感じて選ばれた

そのひと粒ひと粒が

ワインになるための準備をするように

 

おおきな物語の終わりとはじまりの狭間で

その調律を重ねていく一ヶ月

 

ココロの奥を覗き込み

手を触れると扉が開く

その向こう側の深遠なる世界へと

 

豊かな恵みを受け取りながら

これからその美しさを分かち合っていくために

 

+recommended wine+

 

Fattoria AL FIORE

hana 2016

 

仙台でイタリア料理店を営んでいた目黒さんがレストランを閉店し、

開いた農園「Fattoria AL FIORE」。

震災時は自らも被災しながらも、被災地への炊き出しに奔走した目黒さんが

人が集まる場所に、という想いからはじめた農園です。

自然豊かな環境をみんなでシェアしながらつくりあげていくことを理想に

畑と、ワインと向き合っていらっしゃいます。

想いを分かち合い、共有していく、

そんな豊かさの循環を目指す彼がつくるワインは

この節目の時間の空気感に重なり合うように感じます。

彼のところに住む猫の名前がつけられたシリーズのうちのひとつ。

hanaはスチューベンとナイアガラを混醸した濃い目のロゼ色。

華やかな香りとジューシーな旨みがじんわりやさしく広がります。

 

 

若杜 知美

ホロスコープセラピスト/ヨガ講師/ソムリエ

 

京都在住。

天体の流れを読むことや、ヨガやアーユルヴェーダを実践し教えることで、ひとりひとりが自然の一部であることを感じ、自分らしく生きる智慧を伝えている。また、京都坊主BARにソムリエとして従事し、わたしたちが暮らす日本の大地と自然の巡りによって育まれるワインを、造り手たちの想いとともに、日々出逢う人たちと分かち合うことを喜びとしている。

 

京都坊主BAR

http://bozubar.tumblr.com