NIWA MAGAZINE

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ワインと星と12ヶ月 vol.9「2018年の宙を想う」

20171122

 

夕暮れのグラデーションを感じながら

夜の時間へと流れこんでいく空気は

この季節を

そして来年という時間を想起させる

 

11月22日に太陽はいて座へと進み

暦は「小雪」を告げる

 

ワインはこれから静寂の中で

じっくりと熟成していく期間へと入っていく

 

複雑に織り成すアンサンブルのような音の重なりのように

香りに

そして味わいに深みを増しながら

すこしずつ変化していく

 

ちょうど先月から予習のようにはじまっている

「変容」のテーマ

年末にかけての数ヶ月は

2015年から2020年を象徴するような

つなぎの時間のように映し出される

 

いままできた行程を地図を見ながら纏め上げ

これからの行き先を確認して

列車の連結部分を繋ぎ直していくように

 

どこにいきたいのか

それを知るために

この数年という時間をかけ広い世界を見て

自分が今立っているこの場所を

確認し続けてきたのかもしれない

 

多様な世界があることを見てきたからこそ

どんなことも起こりうることを知っているし

その中でバランスをとるすべも身につけてきて

 

揺らぎの時間を通り過ぎて

惹かれたものの

その奥へと手を伸ばす

 

もっと深く

それに

つまり

わたしになるために

 

よいとか

わるいとか

もっと言葉にもならないものとか・・・

マーブルのように

混ざり合って

融け合って

きわまっていきながら

命の本質に触れるような

体験をするのかもしれない

 

ひとりひとりが

この星の

おとなになっていく時間

 

それはだれか大切な人を通して

自分自身と深く関わっていく

瞑想的な時間でもある

 

自分の人生の責任者は自分であるという

ごく自然なことを

ただ受けいれて

背筋を伸ばして手綱を持つ

 

若葉の頃からは

いままで慣れ親しんできた

カタチあるものへの価値観に対して

まったく新しい見方ができるような発見を

多くのひとたちがしはじめていくのかもしれない

 

ひとりひとりが

きわまるほどにシンプルで美しい

いのちの本質へと向かっていくことが

たとえば

所有からわかちあいへと

世界観が転換していくような

数年かけて移りかわるひとつの時代を

繋ぎ合わせていく時間

 

どこにいきたいのかは

もう知っている

本当にいきたいところへと

列車の連結を繋げていく

 

2018年という一年の時間の幕は

もう開かれつつある

 

+recommended wine+

10R Winery

Kamihoro Wine

Yoichi Zweigeltrebe 2014

北海道岩見沢市、上幌にある10Rワイナリーは、栃木県ココ・ファーム・ワイナリーで、取締役兼栽培醸造責任者を務めていたブルース・ガットラヴさんご夫妻が開いた日本初の受託醸造所。ブルースだけではなく複数の生産者の方たちがワイナリーをシェアしながら、北海道の葡萄だけを使ってワインをつくっています。場所だけではなく技術面などもシェアしながら、葡萄農家の方たちもいずれ自分のワイナリーを立ち上げることができるようなインキュベーター的存在でもあります。ひとつのワイナリーだけでなく、土地全体としてクオリティの高いワインをつくっていくことを目指すことが、北海道というワイン産地を生み出していき、いずれ日本のワインのシーンを大きく変えていくひとつになるのだろうと思います。このツヴァイゲルトレーベの畑はブルースが2006年に最初に携わった畑の葡萄。深く澄んだ色、完熟した葡萄の香りとやわらかく華やかな味わいが、2018年への景色へと重なっていくようです。

 

若杜 知美ホロスコープセラピスト/ヨガ講師/ソムリエ

 

京都在住。

天体の流れを読むことや、ヨガやアーユルヴェーダを実践し教えることで、ひとりひとりが自然の一部であることを感じ、自分らしく生きる智慧を伝えている。また、京都坊主BARにソムリエとして従事し、わたしたちが暮らす日本の大地と自然の巡りによって育まれるワインを、造り手たちの想いとともに、日々出逢う人たちと分かち合うことを喜びとしている。

京都坊主BAR
http://bozubar.tumblr.com