NIWA MAGAZINE

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香りを創る vol.2 文/Chikako

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朝起きてから夜寝るまで私達は色々な『におい』に囲まれて生活している。
外に行けば焼きたてのパンの香り、季節の花の香り、そして夕暮れ時に香るご近所の晩ご飯の香り。

 

無意識にも意識的にも私達は日々沢山の香りと接している。 だからこそ、香りを上手に使いこなす事は豊かな生活を演出するのだと感じる。
香りの嗜好は人それぞれで、自分にとっての良い香りが人にとっては嫌なにおいとなる場合も多い。

 

ルームフレグランスとしてのインセンスの利点は、ずっと香りが続くのではなく、使いたい時に使用出来る点である。ほのかにやさしく(強い香りもある)空間を漂うインセンスの香りは、好きな時に好きな場所で焚く事が出来、匂い消しは勿論のこと部屋毎に香りを変えたり、就寝前のリラックス、又は気分をリフレッシュしたい時など様々なシーンに使用出来る。昔から宗教儀式にも密接に関わるインセンスは、空間を清浄にする効果もあるといわれ、まさに一石二鳥である。香りが一瞬にして終わる様はまるで花の様で、一瞬で終わるからとても尊いのだと感じる。

 

普段香りを眼で確認する事は出来ないが、香気が煙と共に放たれ上昇する様は、香りが隅々まで広がって行くようでとても美しい。香煙が見えなくなると家の隅々まで浸透したかのように感じられ、そして部屋をやさしく包んでくれているかのようだ。

 

インセンスに限らず自分の好きな香りを見つけ使用してみると、普段とは違う何か新しい発見があるかもしれない。
 
 
 

Chikako
インセンスプロデューサー、クリエーター。
多摩美術大学で染織を学ぶ。その後テキスタイルデザイン事務所にてテキスタイルデザイナーとして従事。
2012年単身フランス・グラースにあるGrasse Institute of Perfumeryにて香料や香水の歴史、調香を学ぶ。2014年7月東京香堂Tokyo-Grasseの活動開始。
http://www.tokyo-kodo.com