NIWA MAGAZINE

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器を作る。思考する。 vol.19 文/森脇靖

 

 

「表現」

 

 

裏庭の落ち葉を描く人がいて
その人は百分の一でも千分の一でも
その美しさを紙にとどめたいと
でもそれがどうやってもかなわないと
毎秋毎秋そうやって絵筆をとっている

 

紅葉だどうだと口先で言っている私が
ある日その人の絵を目にする
あぁ と感じる
その人がどうやってもかなわないと
嘆きながら毎秋毎秋描く落ち葉を
私は
落ち葉に触れた
赤ん坊の目で見詰める

 

 

 

 

森脇靖

陶芸家。島根県邑南町生まれ。松江高専卒業後、県の工業技術指導研究所で陶芸の基礎を学ぶ。さらに松江在住の陶芸家原洋一に師事。2000年に邑南町にて独立開窯。以降島根県内外で個展を重ねてファンを増やしている。使い勝手が追求されたユニークなネーミングの食器を手がけてきたが、数年前に地元の益田長石を配合した釉薬による独特な肌合いと色彩を完成させて以来、それに合わせて造形にも磨きがかかり、ほどよい緊張感を持った有機的で豊かなフォルムの花器、茶碗皿などを生み出している。

 

森脇製陶所
〒696-0314
島根県邑智郡邑南町岩屋1273-4
電話:0855-83-2177
web:http://morisei.net