NIWA MAGAZINE

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食と色彩、そして実験 vol.1 文/嶋田葉子

 

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無花果×新そば粉とあたり胡麻のそばがき

 

 

 

今月の実験

秋が旬の無花果に新そば粉を使ったそばがきを添えた一品。

 

無花果。

とろりとした滑らかさとプチプチとした種の食感が楽しく、

果物にしては果汁も少なめでギュッと濃縮された甘味と香り、

濃紫色が他にない秋を感じる魅力的な果物。

 

新そば。

この時期ならではの香り高い新そば粉を使ったそばがきに

香ばしいあたり胡麻を加えると、こちらもとろりとした

滑らかさに加え胡麻のプチプチとした食感が楽しめる。

 

暑い夏には水分の多いさらさら、するりといった食感のものが多いせいか、

秋の気配を感じると食感も重めのとろりとした濃厚さが感じられ

味もギュッと濃縮した物が食べたくなる。

 

今回はこの食感の似た者同士の無花果とそばがきを合わせてみる。

スプーンですくって口に入れると

胡麻の香ばしい香りと新そばならではの若いそばの香りが鼻を抜け、

無花果の濃厚なとろみと甘味が新そばのほのかな甘味と一体に。

 

さらに

ソースにはとろりと丸みのある甘さを引き締めるのはバルサミコ酢と

黒蜜を煮詰めたソース。

煮詰めるとぶどうの甘い香りとキャラメルの様な甘さの中に酸味が少し。

バルサミコ酢と黒蜜のミネラル分がいい感じに混ざりあって

丁度、無花果の皮の様な色になるのは偶然なのか...

 

旬の食材と色彩。

様々に試行を重ねながら、そこから受けるインスピレショーンに

自分の五感を忠実に織り交ぜ「美しい食」を生み出す

labo85の食の実験。

まだまだ、これからはじまったばかり・・・

 
 
 

labo 85/嶋田葉子 プロフィール

旬の素材を使った料理研究やケータリングを行う
「labo 85」主宰。国内海外のオーガニックレストランでの調理やケータリング、
インテリアショップでの勤務を経て現在に至る。期間限定カフェや
レストランメニューの開発など国内、海外問わず幅広く活動。
オリーブオイルソムリエの資格を生かしてさまざまな素材に合うオリーブオイルを
提案するメニューなども研究中。

www.labo85.com