NIWA MAGAZINE

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食と色彩、そして実験 vol.16 文/嶋田葉子

 

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今月の実験

林檎+赤米+生姜+甘酒+葛

 

林檎と甘酒の葛寄せ

 

いよいよ2016年も最後の12月。寒さも本格的になり月末に向かって行事ごとも多く忙しさも増す年の瀬。

 

めまぐるしく過ぎ行く日々のなかホッと一息入れたいときに、温かいおやつが欲しくなるものです。いつものコーヒーにジンジャ-シロップを入れたり、甘酒に置き換えるだけでも体が温まって張りつめた気持ちも心もほぐしてくれるのでおすすめ。体調を整えてくれる林檎に、体を温めてくれる生姜や葛をプラスたこの時期ピッタリのおやつに林檎の葛寄せをさっそく実験。

 

この時期、大好きな果物も体を冷やし易くなるためなかなか手がのびなくなるのですが、あると何かと重宝する林檎はこの時期必ずキッチンにある物の一つ。真っ赤でツヤツヤのその存在だけでも彩りを添えてくれる上、バスケットや器に盛っておくだけで林檎の香りが部屋中ふんわりと香り、そのまま食すのはもちろん、お料理、お菓子にも使える万能選手。出番がない日はないくらい欠かせない食材。

 

ちょうど真っ赤な皮の色にひかれて買った紅玉を持て余していたのでふと温めた甘酒に生姜を加えながら角切りにした林檎を皮ごと加えて一緒にコトコト。しばらくするとうっすらピンク色になった甘酒。どうせならもうちょっと奇麗な赤をいかせないかなと赤米を加えてみると林檎と生姜の爽やかな香りが立ちこめる頃には奇麗な紅色に。仕上げに葛を加えとろみをつければおなか持ちもよい葛湯に。葛には寒い時期こわばりがちな体をほぐしてくれる作用や喉や体を潤してくれる作用もあるので冬にはぴったりな食材。お好みでシナモンをふれば寒い冬の朝食やランチも逃したおやつタイムにもぴったりな一品に。

 

鮮やかな赤い色を活かしてワインを少し加えてシナモンやクローブ等スパイスを加えれば食後の温かいデザートにも。事前に作り置いてガラスの器に盛りつけ冷やしてマシュマロやホイップクリームを添えればパーティーなどおもてなしのデザートとしても◎。

 

 

ふとキッチンの片隅で、ふんわりと立ちこめる林檎やスパイスの香りにに心がふっと緩む瞬間、今年一年を振り返りつつ来年もこんな幸せな時間がたくさんつまった一年になりますように、と願う。

 

そして、出来るだけ沢山の人が健やかで幸せな新年を迎える事が出来ますように...

 

 

旬の食材と色彩。
様々に試行を重ねながら、そこから受けるインスピレショーンに
自分の五感を忠実に織り交ぜ「美しい食」を生み出す
labo85の食の実験。
まだまだ、これからはじまったばかり・・・

 

 

labo 85/嶋田葉子 プロフィール
旬の素材を使った料理研究やケータリングを行う
「labo 85」主宰。国内海外のオーガニックレストランでの調理やケータリング、
インテリアショップでの勤務を経て現在に至る。期間限定カフェや
レストランメニューの開発など国内、海外問わず幅広く活動。
オリーブオイルソムリエの資格を生かしてさまざまな素材に合うオリーブオイルを
提案するメニューなども研究中。
http://hacolabo85.wix.com/labo85