NIWA MAGAZINE

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食と色彩、そして実験 vol.23 文/嶋田葉子

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今月の実験

甘酒とココナッツクリームのアイスクリーム

 

 

夏本番の8月。

最近は比較的涼しい日が続くも、雨降りが多くそろそろ太陽が恋しくなるくらいの今年夏。ちょっと普段とは違うけれども例にもれずこのジメジメした空気をパッと晴らしてくれるものはやはりアイスクリーム。一年を通してこの時期が一番美味しくいただける、ある意味“旬”な食べ物。好きなものだけについつい食べ過ぎてしまうのでここ最近は無添加&きび糖やメープルシュガーを使った自家製アイスクリームを作って常備。シンプルが一番。旬のフルーツを完熟で凍らせてソルベにしたり混ぜ込んだりして毎回ざまざまな組み合わせを楽しみながら実験するのがlaboでの夏の定番。最近は甘酒と豆乳で砂糖&乳性品不使用のものをトライするもやはり濃厚さが少し物足りない感じをどうにかできないかいろいろトライ。そこで今回は甘さもあり濃厚なクリーミーさもあるココナツクリームをベースにした自家製アイスクリームを作ってみることに。

 

ベースに使う甘酒とココナツクリームは同じ白色。そういえば甘みまたは甘い香りがあるものには色が白いことが多い気がする。甘酒といえば冬に温めていただくことも多いのだけれど夏の疲れで胃が弱り免疫力が落ちるこの時期こそとりたい、疲労回復には最適な食材。米と米麹のみで作られているので砂糖不使用なのにしっかり甘さがあり、美肌にぴったりな麹酸や脂肪燃焼に効果的なビタミンBやEも豊富。ココナッツクリームを加えてみると砂糖なしでも十分な甘さと濃厚さ。ほんのり甘みがあるココナッツの果肉の胚乳部をすりおろして絞ったクリームはココナッツの香りと甘みが濃縮され夏らしさ満点。

 

見た目にもすっきりとた白いアイスは卵ときび砂糖を使ういつもの生成りがかったものよりさらに涼しげな感じに。仕上げに生姜の絞り汁とレモン汁を隠し味に少々。甘酒の後味を引き締めてくれる生姜はベストパートナー。冷たいものを多く摂りがちなので体を温めてくれるのも嬉しいおまけ。この一手間で単調な味にならず濃厚な中に少しピリッと生姜の香りとさっぱりとした口どけの良い軽い後味に。ココナッツの甘い香りとクリーミーな食感と甘酒のさっぱりとした甘さの中に生姜のピリッと刺激もあり大好きな組み合わせが新たに完成。ココナッツフレークをトッピングすれば食感と香ばしさもプラスされるのでオススメ!

 

汗だくの真夏のキッチンでのおやつにと思って作り置いていたこのアイス。いつの間にか早朝スタートの多い夏の朝のおともに。

程よい甘さと冷たさで体が目覚める感じが気持ち良く、おまけにビタミンミネラルも豊富だからか体が喜ぶ感じがなんだか嬉しい。

胃を冷やしすぎないように温かいコーヒーやハーブティーと一緒にいただくのが、最近の夏の朝の定番。

 

 

そして

仕込みの傍、たくさん採れたのでとおすそ分けいただいたブルーベリーでジャムを作り、出来上がったものを瓶に詰める。少し鍋に残ったまだほんのり温かいジャムがあったので冷たいアイスクリームにかけておやつに。出来立てをいただけるキッチンならではの至福のひととき!

 

と、気がつけばやはりおやつにも食べているアイスクリーム…

今しかたべれないと思うと、つい、ね。

 

labo 85/嶋田葉子 プロフィール
旬の素材を使った料理研究やケータリングを行う
「labo 85」主宰。国内海外のオーガニックレストランでの調理やケータリング、
インテリアショップでの勤務を経て現在に至る。期間限定カフェや
レストランメニューの開発など国内、海外問わず幅広く活動。
オリーブオイルソムリエの資格を生かしてさまざまな素材に合うオリーブオイルを
提案するメニューなども研究中。
http://hacolabo85.wix.com/labo85