NIWA MAGAZINE

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食と色彩、そして実験 vol.26 文/嶋田葉子

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今月の実験

 

胡桃とメープルのジンジャーマフィン(グルテンフリー)

 

胡桃+メープルシロップ+生姜+シナモン

 

秋も深まり紅葉で色合いが豊かになる落ち葉を見ながら冬の訪れを感じる11月。木々の色で茶色のグラデーションが広がる景色と落ち葉の甘い香りがどこからともなく漂い始めると、香ばしい木の実を使った焼き菓子が恋しくなる。ついこの間信州の知人から送られてきた胡桃が手に入ったのでこの胡桃をたっぷり使い、落ち葉の色や香りと、どことなくリンクするメープルシロップ、そして体を温めてくれるスパイスを加えて寒い日にもぴったりなスパイスマフィンで実験。

 

実り豊かに色つく秋。オータムカラーの代表茶色の食材を集めてみると、胡桃にメープルシロップ、生姜、シナモン。まさに今回の実験の材料であるのは偶然なのか…寒さと乾燥が体にも影響し始める季節の変わり目でもあるこの時期は、体を潤したり温めてくれる素材が良いとのこと。胡桃は粉末にし、小麦粉の代用にそしてカリッと香ばしく炒って生地にも加えて食感を楽しみます。

 

そして乳製品の代わりにほんのり甘く香り良いココナッツミルク&オイルを牛乳、バターの代わりに用いて焼いてみるとしっとりと風味豊かなフィナンシェのような仕上りに。甘みにはナッツとも相性の良いメープルシロップをたっぷりと使用してココナッツとも意外と相性の良い生姜とシナモンで秋の香りがたっぷり詰まった実りの秋色マフィンが完成。

 

茶色の地味な外見とは相反して一口食べるとピリッとしたパンチの効いた生姜やシナモンのスパイスに続いて香ばしい胡桃にメープルシロップと甘いココナッツの香りのチームワークの良さにびっくりするはず。良質なオイルを贅沢に含む胡桃やココナッツオイルを用いて作るマフィンは動物性の食材不使用で消化に負担がかからず体に優しいビーガン&グルテンフリー。

 

完熟バナナをフォークで潰してラム酒とココアを少し混ぜたペーストを温めたマフィンに塗って食べるのもオススメ!香ばしいナッツとメープルの香りのマフィンにラムココア風味がコーヒーともよく合うので寒い朝の朝食にぜひお試しを!また、ミニサイズのマフィンに仕上げれば暖かい紅茶とお散歩やピクニックのおやつにもぴったり。

 

さて、焼き立てをささっと紙に包み、余った生姜でジンジャーティーを煮出して魔法瓶へ。次なる実験のヒントを探しに出かける身支度にとりかかる。さてと、今日はどのルートを回ろうか…?

 

 

labo 85/嶋田葉子 プロフィール
旬の素材を使った料理研究やケータリングを行う
「labo 85」主宰。国内海外のオーガニックレストランでの調理やケータリング、
インテリアショップでの勤務を経て現在に至る。期間限定カフェや
レストランメニューの開発など国内、海外問わず幅広く活動。
オリーブオイルソムリエの資格を生かしてさまざまな素材に合うオリーブオイルを
提案するメニューなども研究中。
http://hacolabo85.wix.com/labo85