NIWA MAGAZINE

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コットンの話 vol.1 文/KONOITO宮原朋代

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私のモノ作りは、25年前に、タオル作りからはじまりました。まだまだ、モノ作りの新米だったころ「なぜ、うちのタオルは、水を吸わないのか?そういえば 頂き物のブランドタオルも水を吸わない。タオルは、水や汗を吸うのが、本来の役目ではないのか?」という疑問にぶち当たりました。

 

そこで 水を吸わない理由を探っていく内に、繊維に使ってある薬品や繊維によって、また使い方によって、皮膚トラブルが起こることもあるということが分かってきました。この時代は、アトピー性皮膚炎やアレルギーということをあまり耳にしたことのない時代でしたので、様々な方に教えていただいたり、文献を読んだりして、自分なりに追求して、次第に色々なことが分かってきました。

 

「蛍光剤を使わないで、水や汗を吸うタオルを作ろう。できればいろいろな薬品も使いたくない。」と考えたことから 肌にやさしいタオル作りを始めました。蛍光増白剤は、タオルや下着や洋服にも使われていて、発がん性物質の疑いもあるということから、使わないことにしました。

 

少しずつ、従来使われいる薬品を減らして行きました。綿製品を作る時に、普通柔軟剤を入れて、柔らかくしていること。吸水性を阻害しているのが、柔軟剤だということもご存じでしょうか。肌の弱い方には、柔軟剤なども肌を刺激することを知り、従来の化学薬品を使わない綿製品作りを目指しました。柔軟剤を使わないで、綿製品を柔らかく仕上げることは、ほんとうに難しくてかなりの時間を要しました。

 

化学染料に代わって、薬草染めで、中量生産ができる研究もしましたが、残念ながら、洗濯によって色落ちしたり、店頭に並べておくと、光が当たった所だけ色が変わる。そういった理由で断念しました。ですが、研究で得た知識を活かすこともできました。当時は、そうした薬草染めについて勉強したいという方が多く(まだめずらしかったのだと思います)、6年間ぐらいですが、市の講座で人様に草木染めを教えていたこともあります。

 

中々納得したモノができない中、「いいモノ作っていても、買ってくれる人を待っていてもだめだ。発信しなければ誰も振り向いてくれない。」と仕事でお付き合いのあったHさんから言われました。Hさんに付いて、東京、大阪、あちこちと展示会や営業にまわる日々。今のようにインターネットも発達しない時代で、それまでは、東京や大阪などへ営業に出向いたこともありませんでした。

 

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動き出したら、不思議と人の縁がつながり始めました。そこで、ようやく新しい技術に出会うことになります。それは、「酵素」を使った新技術です。水汚染も防ぐことのできるという、本当に画期的なものでした。

 

試行錯誤の結果、「タオルを作る時に、酵素で不純物を分解させることで、柔軟剤を使わなくて綿本来の柔らかを残しつつ、水やあせをよく吸う」タオルを作ることに行き着くことができました。酵素を使うことで、綿の本来の「きなり」の色が残ることもあり、無用な薬品も使う必要もありませんから、無漂白、無着色で、肌心地のよいタオルが完成したのです。

 

大人向けのほんとうに心地のいいコットン製品をつくろうと、2013年立春、タオル会社を独立し、KONOITOを立ち上げました。今はコットンを種から育ててみるなど、新製品の開発に奮闘する日々が続いています。

 

文/KONOITO宮原朋代

 

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KONOITO

眠りは、最高のリラックス。温かで、究極のガーゼ生地にくるまれて眠る心地よさと安心感。KONOITOは、こころやからだにいいコトとモノを生み出す会社。コットンの素材を活かすガーゼ生地、寝具、ベビーウェアなどの企画・開発。独自の製法で作られた、寝具やタオルを中心に展開している。

HP:http://konoito.com/

Facebook:https://www.facebook.com/Konoito

 

 

★お知らせ

宮原さんのお話会を島根県松江にて開催します。お近くの方は、ぜひお立ち寄りください。

 

KONOITO宮原朋代 「コットンの糸を紡ぐ」

 11.09   14:00-16:00

フワフワのコットンを綿花から紡いで糸をつくります。コットンの素材をそのまま生かした独自の製法で、ガーゼ生地を開発した宮原さん。コットンのこと、糸のこと、生地のこと、福岡でのモノづくりのこと。糸を紡ぎながら、楽しくお話します。

お茶付き・参加費(材料費込)\1,000円 限定8名 要予約

場所:book & gallery DOOR

★ワークショップのお申し込みは、book & gallery DOORまで。

tel/0852-26-7846 email/doorst.2134@gmail.com