NIWA MAGAZINE

  1. exnibition
  2. trip

コットンの話 vol.2  文/KONOITO宮原朋代

2013初綿

-コットンのよさとは。

コットンは、繊維の中で、肌に一番やさしい繊維だと思っています。絹は、綿より吸水性・放出性機能に優れていますが、顕微鏡で見ると尖がっています。肌を絹で擦りすぎると、肌の弱い方は、皮膚が炎症起こす恐れがあります。毛や麻(リネン・ラミー)は肌の弱い方の肌をチクチクと刺激することもあります。

皮膚に関するアレルギーを発症する場合に、肌に刺激する要因を作らないことが大切なことです。刺激の要因の繊維となりうるものは、化学繊維・毛・麻・絹も入ります。もちろん綿製品でも、刺激する要因となりますが、素材より、綿に付着する薬品関係だと思っています。肌に触れる物(下着やタオル・パジャマ、寝具、布ナプキンなど)特に肌の弱い方や赤ちゃんには、コットンが肌に一番優しいので、おすすめだと思っています。

 

―吸水性の良さを生み出すには。

綿製品の吸水性がよくないのは、3つことが考えられます。
1.一般的なタオルを初めて使う時、水を吸わない?と感じることはありませんか。綿製品の染めの仕上げの段階で使用する柔軟剤が水を吸わない原因でした。
2.染め工程で使う機械によっては、繊維を固くしていき、吸水性や柔らかを阻害します。
3.綿の洗浄方法でお湯洗いや石けん洗いだけだと、油分がしっかり残るので、綿本来の柔らかさです。しかし、不純物が除去さないので、油分が多いために、吸水性が悪く、肌に違和感が残ることもあるようです。中には、商品説明書に10回くらい洗っていただくと水を吸いますと書いてあるものもありますね。

 

KONOTIOの綿製品を織る時には、織りやすくするために、糸の段階で糊を付けます。(糊を使用しない場合もあります。この場合は、糊抜き酵素は使用しません。)洗浄や染色前に糊抜きを薬品の代わりに、「糊抜き酵素」を使い、酵素風呂の中でゆっくり回転させる機械を使用し、繊維をリラックスさせると、繊維がほぐれていきます。

次に 繊維の洗浄するために薬品のかわりに、精練酵素を使用します。糊抜き酵素と同じく「酵素風呂」の中でゆっくり回転させる機械を使用し、繊維をリラックスさせると、繊維がほぐれていきます。吸水性を良くするためには、繊維をリラックスさせることが大切です。そして不純物であるペクチンだけが分解させます。油分が多いと水を吸いませんが、油分が適度に残ることで、吸水性が良くなります。ペクチン等が分解させた部分が空洞化し、中空構造となったコットン繊維に亀裂が入ります。これが吸水性の良さを生みだしている要因のようです。

従来の機械

 

-コットン本来のやわかさを引き出すには、「酵素」がその秘訣。

酵素とは、生物の体内で作られるたんぱく質の一種。物質を分解したり、くっつけたりする仲立ちをします。酒やパン、チーズ、味噌、醤油等の発酵食品の製造において酵素の力を利用しています。さまざまな酵素の性質を利用して医療品・化粧品・洗剤や繊維などにも使用させています。一般的な作り方の場合は、薬品を使うと、綿繊維をきれいにしますが、油分等もすべて取り除きます。脱脂された状態で、繊維は硬くなってしまい、柔軟剤を使って、柔らかくします。

 

KONOITOの綿製品を作るときに使う酵素の役目は、分解です。酵素を使うと、ピンポイント的に 分解してもたいたい物質だけを分解します。コットンをやわらかくするだけなら、湯洗いや石けん洗いだけでも充分ですが、水をサラッと吸って、コットン本来の柔らかを両立するためには、精練酵素と酵素を活性させる「シュガーエステル」を、熱めの酵素風呂の中でゆっくり回転させる機械を使用し、繊維をリラックスさせると、繊維がほぐしながら、不純物のペクチンだけを分解(ピンポイント的に取り除いていきます)するので、油分を適度に残すことで、綿本来の柔らかが残るのです。

大切なのは、毎日のお手入れでしょうか。お手入れ次第で、コットンのやわらかさが持続します。洗剤や漂白剤を使用しすぎると、繊維が硬くなりやすいので、洗濯用石けん等でやさしくお洗濯していただくことをお勧めしています。

 

-コットンがもたらす「触覚」とは。

従来の綿製品の手触りや柔らかさは、柔軟剤の柔らかです。コットンの柔軟剤なしのほんとうの肌触りは、柔軟剤のようなぬるっとした感じでなく、触ると、柔らかいのだけど、さらっとした感じです。言うなれば、触れるとホットするような感じ、安心感を与えてくれるのがコットンだと思います。

私にとってのコットンは、毎日なくてはならない「大切な日常のもの」という存在です。

 

 

KONOITO

眠りは、最高のリラックス。温かで、究極のガーゼ生地にくるまれて眠る心地よさと安心感。KONOITOは、こころやからだにいいコトとモノを生み出す会社。コットンの素材を活かすガーゼ生地、寝具、ベビーウェアなどの企画・開発。独自の製法で作られた、寝具やタオルを中心に展開している。

HP:http://konoito.com/

Facebook:https://www.facebook.com/Konoito