NIWA MAGAZINE

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日々を編む  ふたつの手仕事 文・黒田真琴

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人の営みは当たり前の事を繰り返す事で、それは帽子を編む私の手にも通ずる。

そしてその当たり前の日々の中に美しさを見いだして、写真を撮ってもいる。

フィルムで手焼きのアナログ。どこまで続けられるだろうか。

 

当たり前に毎日が繰り返される。だからこそ丁寧に過ごす事は命の欲求だと思う。

面倒なことはたくさんあれど、丁寧の積み重ねは美しいと思う。丁寧な事は大切にすること、小さなことが重なって大きなうねりを作ってゆく。人との繋がりも同じだ。

 

海外の大量生産、誰が作ったのか分からないもの、口の中に入る物でも、顔の見えない物に慣れてしまっては心もとない。本当の豊かさとは人との繋がり、物との繋がりを愛でる事、愛おしむ事。

誰かの好きを共有すると何倍にもなってかえってくる事を体はよく知っている。

本当の豊かさは身近で丸く繋がる事から生まれている。

 

物を作っていて思うのは手を動かす事だけが好きなのではなくて、人との繋がりから導きだされるものを大切にしてゆきたいという気持ちに他ならない。

色々な国に旅をしていても、知らない人の写真は撮らない。声をかけて、旅先でも毎日の中でそこが営みになってきたら、それがシャッターを押すとき。指先の感覚は心ともカメラとも繋がっているのでシャッターは押される事を待っているんだと思う。

 

心が動くとき、それは次の歩みになるって事は旅が教えてくれた。

 

 

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素材との巡り合わせも導かれての事。新しい事を引き寄せるのはなにも知らないという自由から生まれる。そうして大切にして来た時間は紡がれて編まれてその人とつなぎ合わされる。

 

帽子はカラフルで軽快、スキップするように手から溢れ出すリズム。

写真はモノクロで繊細、湖の下でしんと静まりかえったような奥深い部分。

 

物を作る事、日々を感じることは光の部分だけではなくて、いつも影があるから浮き上がってくる。その二つを行きつ戻りつしながら精神の均衡を保っているように思う。孤独で誰もいない場所があって、人との繋がりがまぶしいほどの光をもたらしてくれる。

 

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編む事はじっとしていないと出来ないし、撮る事は外に出なければ形にならない。

 

光と影、陰と陽、月と太陽、花が咲いて散って芽が出るような

どちらも当たり前の風景。

 

手を動かすことは、日々を編むこと。

指先のシャッターの音は過去と未来をつなぐ音。

 

そのすべてが大切な愛おしい私の手仕事。

 

 

 

 

黒田真琴 写真家・帽子作家

www.makotokuroda.com

 

神奈川県茅ケ崎市出身

大阪芸術大学写真学科卒業

リクルート写真「ひとつぼ展」入選

現在写真家と帽子作家として活動しております。

 

これまでの個展・グループ展・お取り扱い等

茅ヶ崎 cafe brandin

茅ヶ崎 Southern Accents

茅ヶ崎 kalokalohouse

茅ヶ崎 cross road

茅ケ崎 okeba

辻堂  Lama space

葉山  cafe manimani

葉山  griot.

鎌倉  Atelier Kika

鎌倉  Gallery YOKO

恵比寿 hotsumi Gallery

日本橋 DALIA

那須  二期倶楽部 shop

銀座  教文館 エインカレム

東京  パレスホテル東京 スイートルーム常設(写真)

 

旅をする事

人との出会い

路地の匂い

風景に身をゆだねること

いつも自由で

どこかに旅をしたくなる

そんな空気を形にしています。

 

主な旅先

ペルー・ボリビア・アイルランド・フランス・スペイン・ポルトガル・ベルギー

イタリア・モロッコ・ルワンダ・トルコ・タイ・ベトナム・バリ・ニューヨーク含むアメリカ

日本各地

 

世界のどこへ行っても毎日繰り返す生活があって、

その何気ない美しい営みをそっと掬いとりたいと思っています。

 

写真はすべてアナログ、手焼きのオリジナルプリントです。

お好みのフレームと写真を組み合わせる事が出来ます。